水俣病公式確認70年、犠牲者慰霊式が水俣市で開催 石原環境相も出席
要約
1956年の公式確認から70年を迎えた水俣病の犠牲者慰霊式が1日午後、熊本県水俣市で行われ、石原宏高環境相らが出席して犠牲者を追悼した。
公害水俣病熊本県石原宏高追悼式
公式確認から70年、慰霊式で犠牲者を追悼
熊本県水俣市で1日午後、水俣病犠牲者慰霊式が開催された。水俣病が公式に確認された1956年5月1日から70年の節目にあたる今年の式典には、患者や遺族のほか、石原宏高環境相が出席し、犠牲者の霊を悼んだ。
「公害の原点」から70年
水俣病は、チッソ水俣工場から排出されたメチル水銀化合物に汚染された魚介類を住民が摂取したことで発生した有機水銀中毒の公害病である。「公害の原点」とも呼ばれ、日本の高度経済成長期における環境問題の象徴的な事例として知られる。
1968年に厚生省がチッソ水俣工場の廃液に含まれるメチル水銀化合物を原因と公式に認定したが、その後の患者認定や補償をめぐっては、厳しい認定基準や救済策の限定などから多くの問題が指摘されてきた。被害の全体像はいまだ明らかになっていないとの声もあり、被害者側からは認定制度の見直しや、より実効性のある救済策の実施を求める動きが続いている。
環境相は前日に被害者団体と懇談
石原環境相は前日の4月30日にも水俣市を訪問し、水俣病被害者・支援者連絡会など複数の団体と懇談を行っている。懇談の場では、患者認定制度の見直しや健康調査などについて、被害者団体から要望や意見が出された。
慰霊式は,、犠牲者を悼むとともに水俣病の教訓を次世代に継承し、水俣再生を誓う場として毎年開催されている。公式確認から70年という大きな節目を迎え、問題の解決に向けた今後の取り組みが改めて注目される。