2026/5/6
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国際

北朝鮮が憲法から「平和統一」削除、韓国を「別の国」と明記する改正を実施

要約

北朝鮮が憲法に領域条項を新設し、韓国を「大韓民国」と記して別の国と規定したことが判明しました。金正恩総書記が表明した方針転換を反映し、従来の統一路線から完全に決別した形です。

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「平和統一」「民族大団結」の文言を削除

北朝鮮が憲法から「平和統一」や「民族大団結」などの文言を削除し、韓国を「別の国」と規定する憲法改正を行っていたことが明らかになった。ソウル大学の李貞澈教授(北朝鮮政治)が6日、記者団に対し分析結果を説明した。

North Korean flag, South Korean flag, DMZ border, barbed wire fence, Panmunjom
※画像はイメージです

改正された憲法には、領域を示す条項が新たに設けられ、韓国を「大韓民国」と明記した上で、別の国であるとの認識を明確にした。北朝鮮がこれまで掲げてきた朝鮮半島統一に関する表現を憲法上から一掃した形となる。

金正恩氏の方針転換を憲法に反映

今回の憲法改正は、2023年末に金正恩総書記が表明した、韓国を「もはや同族関係ではない」とする方針転換を反映した内容である。金正恩氏はこの時、韓国との平和統一路線からの転換を打ち出しており、今回の改正でその方針が憲法レベルで具体化されたことになる。

改正は3月に開かれた最高人民会議で行われたとみられる。最高人民会議は北朝鮮の国会に相当する機関であり、憲法改正などの重要な決定を担う。

南北関係の転換点に

北朝鮮は建国以来、朝鮮半島の統一を国家目標の一つとして掲げてきた。しかし近年、金正恩総書記は韓国との関係について、統一の対象ではなく敵対的な関係として位置づける姿勢を強めていた。今回の憲法改正により、その路線転換が最高法規に明文化されたことで、南北関係は新たな局面を迎えることになる。