CNN創業者テッド・ターナー氏が死去、87歳 24時間報道の先駆者
要約
1980年に世界初の24時間ニュース専門チャンネルを設立し、テレビ報道のあり方を根本から変えたテッド・ターナー氏が死去した。メディア経営のほか、慈善活動やプロスポーツチームのオーナーとしても多大な功績を残した。
24時間報道の概念を生んだ創業者
CNN(ケーブル・ニュース・ネットワーク)創業者のテッド・ターナー氏が5月6日に死去した。87歳だった。資産管理会社ターナー・エンタープライズが発表した。死因は明らかにされていない。
ターナー氏は1938年、米オハイオ州シンシナティに生まれた。1980年に世界初の24時間報道ケーブルニュース番組「CNN」を設立し、テレビ報道の歴史を塗り替えた。それまで夕方や夜の時間帯に限られていたニュース放送を、いつでも最新の情報にアクセスできる形へと変革し、メディア業界に大きな影響を与えた。
メディア帝国とスポーツ界での足跡
米ジョージア州アトランタを拠点に、ターナー氏は巨大なメディア帝国を築いた。CNN設立以前の1970年にはアトランタのテレビ局を買収し、ターナー・ブロードキャスティング・システム(TBS)を設立。衛星放送を活用した「スーパーステーション」の概念を開発し、ケーブルテレビ業界の発展に貢献した。
スポーツ界においても存在感を示し、プロ野球チーム「アトランタ・ブレーブズ」のオーナーとしてチームを全米規模の人気フランチャイズへと育て上げた。1995年にはワールドシリーズ優勝にも貢献している。NBAのアトランタ・ホークスのオーナーも務めた。
率直な物言いで知られ、「メディア界の異端児」と称されたターナー氏。その大胆なビジネス手腕で、父親から引き継いだ広告会社を一代でメディア帝国へと成長させた。
慈善活動にも尽力
ターナー氏はメディア経営だけでなく、慈善活動にも精力的に取り組んだ。国連を支援する「国連財団」に10億ドルを寄付したほか、環境保護活動や核兵器廃絶にも取り組んだ。アメリカバイソンの保護活動や、環境問題啓発アニメ「キャプテン・プラネット」の制作にも携わるなど、その活動は多岐にわたった。
2018年にはレビー小体型認知症を患っていることを公表していた。
オハイオ州シンシナティに誕生
後にメディア帝国を築くことになるターナー氏が生まれる。父親の広告会社を引き継ぎ、事業を拡大していく。
TBS設立
アトランタのテレビ局を買収し、ターナー・ブロードキャスティング・システムを設立。衛星放送によるスーパーステーションの概念を開発した。
CNN設立
世界初の24時間ニュース専門チャンネルを開局。テレビ報道の常識を覆し、ニュースメディアのあり方を根本から変えた。
レビー小体型認知症を公表
認知症を患っていることを公表しつつも、環境保護や慈善活動への関わりは継続していた。
死去(87歳)
資産管理会社のターナー・エンタープライズが発表。メディア・スポーツ・慈善活動に多大な功績を残し、その生涯を閉じた。