2026/5/9
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国際

ルビオ米国務長官「台湾政策変えない」 トランプ大統領の9年ぶり訪中を前に表明

要約

2026年5月のトランプ米大統領による訪中を前に、ルビオ国務長官は米国の台湾政策に変更がないことを強調した。第2次トランプ政権下での首脳会談は、2025年10月に韓国で行われて以来となる。

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ルビオ米国務長官は5月8日、2026年5月14〜15日に予定されるトランプ大統領の訪中に先立ち、「米国は台湾への政策は変えない方針だ」と言明した。トランプ大統領にとって約9年ぶりとなる中国訪問を前に、台湾問題をめぐる米国の立場を改めて明確にした形である。

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※画像はイメージです

9年ぶりの訪中、台湾情勢が主要議題に

トランプ大統領は5月14〜15日の日程で中国を訪問し、習近平国家主席と会談する。第2次トランプ政権下での米中首脳会談は、2025年10月に韓国で開催されて以来となる。会談では台湾情勢が議題の一つとなる見通しである。

ルビオ国務長官は対中強硬派として知られ、台湾の自衛能力強化を通じた侵攻抑止の重要性を訴えてきた。首脳会談を目前に控えたこのタイミングでの発言は、中国側に対して米国の姿勢に揺らぎがないことを示す狙いがあるとみられる。

2026年中に最大4回の首脳会談も視野

米政府は2026年中に米中首脳が最大4回会談する可能性を想定している。今回の北京での会談が実現すれば、年内に複数回の対面協議を重ねる構えとなり、米中間の対話チャンネルを維持しつつ、台湾問題を含む懸案事項について継続的に意見を交わす枠組みが形づくられることになる。

  1. 米中首脳会談(韓国)

    第2次トランプ政権下で初となる米中首脳会談が韓国で実施された。

  2. ルビオ国務長官が台湾政策の不変を表明

    訪中を約1週間後に控え、ルビオ国務長官は米国の台湾政策に変更がないことを公式に言明した。

  3. トランプ大統領が訪中・首脳会談

    約9年ぶりの訪中で習近平国家主席と対面する。台湾情勢が議題の一つとして含まれる予定。

台湾問題、米中関係の最大の焦点に

台湾問題は米中関係における最も敏感な懸案の一つである。中国は「一つの中国」原則を掲げて台湾を自国の一部とみなし、習近平国家主席は台湾統一への強い意欲を示してきた。一方、米国は歴代政権を通じて台湾との非公式な関係を維持しており、トランプ政権下では台湾への武器売却の継続など、台湾重視の姿勢を鮮明にしてきた経緯がある。

今回のルビオ国務長官の発言は、首脳会談の場で台湾問題が取り上げられる中でも、米国の基本的な立場は堅持されることを内外に示したものといえる。米中両国が対話を継続しながらも、台湾をめぐる根本的な立場の相違がどのように扱われるかが、今後の国際情勢を左右する重要な焦点となる。