1. 戦勝記念日とは ロシアでは毎年5月9日に、第二次世界大戦(独ソ戦)におけるナチス・ドイツへの勝利を記念する「戦勝記念日」が祝われます。モスクワの赤の広場で大規模な軍事パレードが開催され、ロシアの軍事力を国内外に誇示する最も重要な国家行事の一つです。近年はウクライナ侵攻の影響もあり、パレードの規模や内容に変化が見られるとの報道もあります。 2. NATOとロシアの対立構図 NATO(北大西洋条約機構)は1949年に設立された西側諸国の集団的軍事機構です。冷戦後、加盟国は東欧諸国にも拡大してきました。ロシアはこの「東方拡大」を自国の安全保障への脅威と見なしており、特にウクライナのNATO加盟問題は両者の軍事的緊張の大きな要因となっています。ウクライナ侵攻以降、NATO加盟国はウクライナへの軍事支援を拡大しており、ロシアはこれを強く非難しています。 3. ウクライナ侵攻の経緯 ロシアによるウクライナ侵攻は2022年2月24日に始まりました。ロシア側はNATOの東方拡大への対抗やウクライナ東部のロシア語話者の保護などを理由として掲げています。2014年のクリミア併合以降、ウクライナとロシアの関係は敵対的になっており、ウクライナ国内ではNATO加盟への支持が高まりました。侵攻は長期化し、戦勝記念日の演説はプーチン大統領が国内向けに戦争の正当性を訴える場として政治的に重要な意味を持っています。