2026/5/9
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国際

プーチン大統領、戦勝記念日演説で「NATO支援勢力に対し前進」と主張

要約

ロシアのプーチン大統領は5月9日、モスクワでの対ドイツ戦勝記念軍事パレードで演説し、ウクライナ侵攻においてロシア軍がNATOの支援を受ける勢力に対し前進していると強調した。

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戦勝記念パレードで演説、ウクライナ侵攻の成果を強調 ロシアのプーチン大統領は9日、モスクワで開催された対ドイツ戦勝記念の軍事パレードで演説を行い、ウクライナ侵攻においてロシア兵が前進していると主張した。
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※画像はイメージです
プーチン氏は演説の中で、北大西洋条約機構(NATO)がウクライナ側の勢力を武装・支援していると指摘し、「NATOによって武装、支援された侵略勢力に立ち向かい、前進している」と述べた。戦勝記念日はロシアにとって、第二次世界大戦におけるナチス・ドイツへの勝利を祝う最も重要な国家行事の一つである。毎年5月9日にモスクワの赤の広場で大規模な軍事パレードが行われ、ロシアの軍事力を内外に示す場となっている。## NATOへの敵意を改めて鮮明に プーチン氏は今回の演説で、ウクライナを支援するNATOを「侵略勢力」の後ろ盾として名指しし、対決姿勢を改めて鮮明にした。ロシアはウクライナ侵攻の開始以来、NATOの東方拡大やウクライナへの軍事支援を一貫して非難してきた経緯がある。ただし、プーチン氏が「前進している」と述べた具体的な地点や距離については、演説の中で詳細な言及はなかった。## 戦勝記念日の政治的意味 戦勝記念日の演説は、プーチン氏にとってウクライナ侵攻の正当性を国内向けに訴える重要な機会となっている。第二次世界大戦の勝利という歴史的な記憶と現在のウクライナでの軍事作戦を結びつけることで、国民の団結を促す狙いがあるとみられる。ロシアでは近年、ウクライナ侵攻の影響により、戦勝記念日のパレード規模に変化が見られるとの指摘もある。プーチン氏が戦果を強調する姿勢は、長期化する戦争のさなかで国内の士気を維持する意図がうかがえる。