2026/5/14
nippon-post.com
経済

日経平均400円超下落し6万3000円割れ、長期金利は約29年ぶり高水準に

要約

前日に最高値を更新したばかりの日経平均株価が14日、一転して大幅下落した。国内長期金利が一時2.620%まで上昇し、1997年以来約29年ぶりの高水準を記録したことが市場心理を冷やした。

AI関連株日経平均株価東京株式市場東証プライム長期金利

日経平均、前日の最高値更新から一転して大幅安

14日後場中ごろの東京株式市場で、日経平均株価が前日比400円あまり下落し、6万3000円を割り込んだ。前日13日に最高値を更新したばかりだったが、一転して売りが優勢となった。

stock market display, candlestick chart, financial district, trading floor, falling red arrow
※画像はイメージです

国内債券市場では長期金利が一時2.620%を付け、約29年ぶりの高水準を記録した。金利上昇がハイテク株をはじめとする成長株の重荷となり、株式市場全体に売り圧力が広がった格好だ。

AI関連銘柄フジクラが売り気配、主力株も軟調

AI関連銘柄の一角であるフジクラが決算発表後に売り気配となり、市場の警戒感を強めた。ソフトバンクグループやファーストリテイリングといった主力銘柄も下落した。

一方、アドバンテストやファナックは上昇しており、銘柄ごとに明暗が分かれる展開となった。

14時時点の東証プライム市場の売買代金は概算で8兆2610億円、売買高は20億9042万株だった。

長期金利上昇の背景

長期金利の急上昇は、複数の要因が重なった結果とみられる。米国ではインフレ再燃への懸念から連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測が後退しており、米長期金利の上昇が日本の債券市場にも波及している。国内でも財政悪化への懸念が根強く、国債の売り圧力が強まっている状況だ。

前日に最高値を更新した直後の大幅下落となったことで、短期筋による手じまい売りが出ているとの見方もある。金利上昇局面では、将来の利益を現在価値に割り引く際のレートが上がるため、ハイテク株や成長株にとって逆風となりやすい。

日経平均が6万円台に乗せた背景にはAI・半導体関連銘柄への強い期待があったが、フジクラの決算を受けた売りが示すように、個別企業の業績動向に対する市場の目は厳しさを増している。