ENEOSタンカー、封鎖状態のホルムズ海峡を通過か 出光に続き2社目
要約
船舶追跡データにより、ENEOSの大型タンカーが14日にホルムズ海峡を通過した可能性が浮上しました。事実上の封鎖状態が続く同海峡の通過が確認されれば、日本の石油元売り企業としては出光興産に続き2社目となります。
ENEOSホールディングスの大型石油タンカーが14日、事実上の封鎖状態が続くホルムズ海峡を通過した可能性があることが分かった。船舶追跡情報サイト「マリントラフィック」やデータ分析企業ケプラーの情報によると、同日午前9時時点で当該タンカーはペルシャ湾を出てオマーン湾を航行中だった。出光興産に続き、同海峡の通過が確認されれば石油元売り企業として2社目となる見込みである。
船舶追跡データが示す航行状況
マリントラフィックとケプラーのデータによれば、ENEOSが保有する大型タンカーは14日午前9時の時点でオマーン湾を航行していた。ホルムズ海峡はイラン軍事衝突以降、事実上の封鎖状態にあり、商業船舶の通航が極めて困難な状況が続いている。こうした中でのタンカー航行は、日本のエネルギー調達における重要な動きとして注目される。
ただし、当該タンカーの具体的な船名や積載内容は明らかになっていない。ENEOSは取材に対し「安全上の理由から船舶の状況は答えられない」としており、海峡を実際に通過したかどうかの公式な事実確認は取れていない。
出光興産に続く2社目の可能性
先にホルムズ海峡を通過したとされるのは、石油元売り大手の出光興産である。今回のENEOSのタンカー航行が確認されれば、封鎖状態下で同海峡を通過した日本の石油元売り企業は2社目となる。
ホルムズ海峡は世界有数のエネルギー輸送の要衝であり、イラン軍事衝突以降の封鎖状態は、原油の中東依存度が高い日本にとってエネルギー安全保障上の重大な課題となっている。石油元売り各社がどのような判断のもとで同海峡の航行に踏み切っているのか、その背景や今後の動向が注視される。
企業側は情報開示に慎重な姿勢
ENEOSが「安全上の理由」を挙げて回答を控えたことは、封鎖状態下の航行がいかにリスクを伴うものであるかを示唆している。タンカーの運航に関する情報は、海運保険や契約上の問題にも直結するため、企業側が慎重な姿勢をとるのは当然ともいえる。船舶追跡サービスのデータが商業物流の動向を把握する有力な手段となる一方で、企業による公式発表との間に情報の乖離が生じている状況である。