三菱UFJ、純利益2兆4272億円 3メガバンク初の2兆円台に到達
要約
三菱UFJフィナンシャル・グループが発表した2026年3月期決算は、国内金利の上昇による利息収入の増加を背景に、連結純利益が前の期から30%増の2兆4272億円となった。
メガバンク三菱UFJフィナンシャル・グループ企業決算過去最高益金利上昇
3年連続の最高益、2兆円台に初到達
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は5月15日、2026年3月期の連結決算を発表した。連結純利益は前の期比30%増の2兆4272億円となり、3メガバンクグループとして初めて純利益が2兆円の大台に達した。最高益の更新は3年連続となる。
日本の3大メガバンクグループであるMUFG、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループのいずれも、これまで連結純利益で2兆円を超えたことはなかった。MUFGが一足先にこの水準に到達し、邦銀の収益力の転換点を示す決算となった。
金利上昇が収益を押し上げ
増益の主な要因として挙げられているのが、金利上昇に伴う利息収入の増加である。貸出金利と預金金利の差である利ざやが拡大し、本業の収益力が大きく改善した。
長らく続いた低金利環境の下では、銀行の利ざやは縮小傾向にあったが、日本銀行による金融政策の転換を背景に、国内の金利環境が変化したことが追い風となった。
メガバンクの新たな局面
MUFGは2005年に三菱東京フィナンシャル・グループとUFJグループの経営統合により誕生し、国内最大の資産規模を持つ総合金融グループとして成長してきた。今回の2兆円超えは、グローバルな事業展開と総合金融サービスの提供力が結実した形である。
3メガバンクグループはいずれも、1990年代の金融危機後の再編を経て現在の体制を築いてきた。かつて公的資金の注入を受けた時代から一変し、記録的な利益水準に到達したことは、日本の金融業界が新たな局面を迎えていることを象徴している。