1. 「国保逃れ」とは何か\n\n「国保逃れ」とは、一部の地方議員が国民健康保険料の支払いを回避するために用いる手法のことです。具体的には、勤務実態のない一般社団法人の理事などに就任し、その法人を通じて社会保険(健康保険・厚生年金)に加入します。国民健康保険料は全額自己負担ですが、社会保険料は労使折半の仕組みとなっているため、法人から受け取る低額の役員報酬を基準に保険料が算定され、本来支払うべき金額より大幅に軽減されます。社会保険制度の仕組みを利用した脱法行為として問題視されています。\n\n2. 過去の類似事例\n\n2025年末には、日本維新の会の地方議員による同様の「国保逃れ」が報道され、大きな批判を受けました。維新の会の事例でも、議員が一般社団法人の理事に就任し、低額報酬を根拠に社会保険へ加入するという同じ手口が用いられていました。今回の参政党の事例は、党代表が自ら公表した点で対応の形は異なりますが、手口自体は過去の事例と共通しています。\n\n3. 地方議員と医療保険制度の関係\n\n日本は国民皆保険制度を採用しており、すべての国民がいずれかの公的医療保険に加入する義務があります。地方議員は、企業に勤務する会社員とは異なり、多くの場合は国民健康保険に加入します。議員年金が廃止された経緯もあり、地方議員の社会保障をめぐっては以前から議論がありますが、脱法的な手段で保険料負担を軽減する行為は、他の被保険者に負担を転嫁するものとして批判の対象となっています。