2026/5/20
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国際

台湾・頼清徳総統、就任2年で米武器売却の継続を要望 「平和維持に不可欠」

要約

頼清徳総統は就任2年を迎えた20日、米国からの武器売却を台湾海峡の平和維持に不可欠な手段と位置づけ、継続を求めた。また、トランプ氏との対話の機会があれば台湾社会の声を語る責任があると言及した。

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頼総統、武器売却は「平和と安定の維持に必要」\n\n台湾の頼清徳総統は20日、就任から2年を迎えたことを受け報道陣の質問に応じ、米国による台湾への武器売却について「台湾海峡の平和と安定を維持するための必要な手段で、継続を望んでいる」と述べた。防衛力の増強は戦争の回避と平和の維持を目的としたものであり、挑発ではないと強調した。\n\n
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\n\nトランプ政権下では約140億ドル(約2兆2千億円)規模の武器売却計画が検討中と報じられているが、トランプ氏は「(承認を)保留しているが、中国次第だ」との立場を示している。頼氏の発言は、こうした状況を踏まえ、売却の実現を改めて求めたものとみられる。\n\n## トランプ氏との対話に前向きな姿勢\n\nトランプ氏が台湾の指導者との対話を示唆したことについて、頼氏は「もし機会があれば、台湾社会の心の声を語る責任がある」と述べ、前向きな姿勢を見せた。ただし、具体的な協議日程や実施の確約は明らかにされていない。\n\n頼氏は一貫して、防衛力の強化が地域の平和と安定に資するとの立場を取っており、今回の発言もその延長線上にある。米国は台湾関係法に基づき、台湾の自衛能力維持に必要な武器の売却を続けてきたが、中国は台湾問題を「核心的利益」と位置づけ、米台間の武器売却に強く反対している。\n\n## 米中台の駆け引き、緊張続く\n\n頼氏の発言は、米中台をめぐる安全保障上の駆け引きが続くなかで行われた。中国の習近平国家主席は台湾の武力統一を排除しない姿勢を維持しており、台湾海峡の緊張は依然として高い状態にある。トランプ氏が武器売却の承認を「中国次第」と位置づけていることは、台湾への売却が米中交渉の材料となっている可能性を示唆している。\n\n台湾としては、米国からの武器売却を通じた防衛力の維持・強化が、中国の軍事的圧力に対する抑止力として不可欠との認識を改めて示した形だ。就任2年を迎えた頼政権にとって、米台関係の安定は引き続き最重要課題の一つとなっている。