高市首相、他候補中傷動画への関与を否定 「第三者への依頼もない」
要約
高市首相は参院本会議で、週刊文春が報じた他候補中傷動画について陣営としての関与と第三者への依頼をいずれも否定しました。一方、動画作製に関わったとされる男性は自身の主導を認めています。
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首相、参院本会議で関与を全面否定
高市早苗首相は10月22日の参院本会議で、自身の陣営が他候補を中傷する動画をSNSに投稿したとする週刊文春の報道を否定した。立憲民主党からの質問に対し、首相は「事務所及び陣営としては、動画の作製発信を第三者に依頼したこともない」と答弁し、動画作製そのものへの関与だけでなく、第三者を通じた依頼についても明確に否定した。
動画作製の男性「私が主導してやった」
一方、動画の作製に関わったとされる男性は、10月18日にYouTube番組に出演し、自身の関与を認めている。男性は「(秘書から)具体的な指示があったわけではなく、私が主導してやった」と述べ、動画の作製・拡散が自らの判断によるものだったと証言した。
首相側の「依頼していない」という主張と、男性側の「指示はなく自主的に行った」という証言は、形式的には矛盾しない構図となっている。ただし、首相の秘書と男性の間でオンライン会議が行われていたとされる点については、具体的な会話内容は明らかになっていない。
名誉毀損訴訟には含みを残す
週刊文春側を名誉毀損で訴えるかどうかについて、高市首相は「公務を最優先にするべき立場であり、訴訟にかかる負担を考え判断する」と述べるにとどめ、具体的な方針は示さなかった。
この問題は、2025年の自民党総裁選および2月の衆院選をめぐり、高市陣営が他候補を中傷するショート動画をSNS上で拡散していたと週刊文春が報じたことに端を発する。首相は一貫して報道内容を否定しているが、野党側は国会の場で追及を続けている。