東北新幹線の連結器分離、制御基板が耐用年数の半分で故障していたことが判明
要約
2024年と2025年に相次いだ「はやぶさ・こまち」の連結器分離トラブルについて、JR東日本は制御装置の基板が約6年で予兆なく故障し誤信号を出したとの見方を強めている。
東北新幹線の連結器分離、制御基板が耐用年数の半分で故障していたことが判明
同じ基板が2度のトラブルを引き起こす
東北新幹線「はやぶさ・こまち」で2024年9月と2025年3月に連続して発生した連結器分離トラブルについて、JR東日本は、連結器に分離するよう誤った電気信号を出した制御装置の基板が原因との見方を強めている。
問題の基板は、一般的な電子部品の耐用年数とされる十数年の約半分にあたる約6年で故障していた。制御装置全体は2013年に製造され、誤出力を起こした基板は2018年7月に新品へ交換された。交換から6年2カ月後の2024年9月に最初の分離トラブルが発生した計算になる。故障の予兆はなく、突然の誤出力だった。
載せ替え後に再発、原因の見方を修正
2024年の分離トラブル発生時、JR東日本は当初、金属くずによる誤作動が原因と判断していた。基板は動作確認を行った上で、別の車両に載せ替えられた。
しかし、載せ替え先の車両で2025年に再び連結器の分離が発生。最初の故障から約半年での再発となった。この経緯を受け、JR東日本は2件のトラブルがいずれも制御装置の電気的な誤出力に起因するとの見方を強めている。
制御装置を製造
連結器の制御装置全体が製造された。
基板を新品に交換
誤出力を起こすことになる基板を新品に交換。ここから約6年で故障に至ることになる。
初回の連結器分離
東北新幹線で連結器が走行中に分離。JR東は金属くずによる誤作動と判断し、基板を別車両に載せ替えた。
2回目の分離トラブル
載せ替え先の車両で再び分離が発生。前回からの再発により、制御基板の故障が原因との見方が強まった。
全新幹線で分離防止装置の設置を推進
JR東日本は現在、連結走行する全ての新幹線について、誤出力が起きても連結器が外れない装置の設置を進めている。耐用年数の半分で予兆なく故障が発生した今回の事例は、制御系の信頼性に関する想定の見直しを迫るものとなっている。