2026/4/3
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国際

米軍、新型ミサイル「プリズム」をイラン攻撃で初の実戦投入

要約

米中央軍のクーパー司令官が3日、長射程精密攻撃ミサイル「PrSM」と片道切符型攻撃ドローンをイランに対する作戦で初めて使用したと明らかにした。両装備品はインド太平洋での有事を想定した次世代兵器システムである。

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新型ミサイルと攻撃ドローン、実戦で初使用

米軍中央軍(CENTCOM)のクーパー司令官は3日、イランに対する軍事作戦において新型の長射程精密攻撃ミサイル「PrSM(プリズム)」を実戦で初めて投入したことを明らかにした。クーパー司令官は「大きな成果を上げた」と述べた。

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※画像はイメージです

プリズムに加え、「無数の片道切符型の攻撃ドローン」も今回の作戦で初めて実戦に投入された。いずれも米軍が近年開発を進めてきた最新鋭の軍事装備品である。

インド太平洋有事を見据えた装備

今回実戦投入されたプリズムと片道切符型攻撃ドローンは、いずれもインド太平洋地域での有事の際の活用が見込まれている装備品だ。イランに対する軍事作戦が、こうした新型兵器の実戦での検証機会となった形である。

プリズムは、米陸軍が従来運用してきた戦術弾道ミサイル「ATACMS」の後継として開発された長射程精密攻撃ミサイルで、ロッキード・マーティンが製造を担う。射程は400キロメートルを超えるとされ、ATACMSの約300キロメートルを大幅に上回る。同一の発射装置から2発の装弾が可能で、火力投射の効率も従来の倍に向上している。

米イラン軍事衝突の経緯

米国とイランの軍事衝突は、2025年の核協議の破綻と経済制裁の強化を経て急速に緊張が高まった。2026年1月下旬以降、米国は2003年のイラク戦争以来となる最大規模の中東軍事増強を実施。2月6日にはクーパー司令官がオマーンでイランとの間接交渉に参加したが、外交的解決には至らず、2月28日に米国とイスラエルがイランへの攻撃に踏み切った。

これに対しイランは、400以上の弾道ミサイルと1000近い無人機をペルシャ湾岸アラブ諸国に向けて発射するなど報復攻撃を実施。米軍側にも6名の死者が出ており、地域全体への紛争拡大が懸念されている。