1999年名古屋主婦殺害事件、69歳の女を殺人罪で起訴 DNA型一致が決め手
要約
名古屋地検は2026年3月5日、約26年前に名古屋市西区で主婦を殺害した罪で安福久美子被告(69)を起訴。DNA型鑑定の一致と約3カ月の鑑定留置を経て、刑事責任能力に問題なしと判断した。
名古屋地検が殺人罪で起訴
1999年に名古屋市西区のアパートで主婦が殺害された事件で、名古屋地検は2026年3月5日、安福久美子被告(69)を殺人罪で起訴した。名古屋地検は約3カ月間の鑑定留置を行い、刑事責任能力を調べていた。
事件は1999年11月13日に発生。高羽奈美子さん(当時32歳)がアパートで首を数カ所刺され、失血死した。現場には犯人のものとみられる血痕が残されていたが、長期にわたり容疑者の特定には至らなかった。
DNA型鑑定が事件解決の決め手に
捜査が大きく動いたのは2024年のことである。愛知県警は数百人の容疑者候補を抽出し、捜査を進めた。2025年10月30日に安福被告がDNA型の提出に応じたところ、現場に残された血痕と安福被告のDNA型が一致。翌10月31日、殺人容疑で逮捕された。
事件発生
名古屋市西区のアパートで高羽奈美子さん(当時32歳)が首を数カ所刺されて失血死。現場に血痕が残された。
捜査が進展
愛知県警が数百人の容疑者候補を抽出し、DNA型鑑定による絞り込みを本格化させた。
DNA型提出
安福容疑者が任意でDNA型の提出に応じ、現場の血痕との照合が行われた。
逮捕
DNA型の一致を受け、愛知県警が安福容疑者を殺人容疑で逮捕した。
起訴
約3カ月の鑑定留置を経て、名古屋地検が殺人罪で起訴に踏み切った。
被害者の夫の同級生、同窓会で再会後に犯行か
安福被告は被害者の夫・高羽悟さん(69)の高校の同級生であり、事件の約5カ月前に同窓会で再会していた。一方、被害者の奈美子さんと安福被告には面識がなかったとみられている。
安福被告は逮捕直後、「(悟さんの)子育てなどの考え方が嫌いだった」と供述している。ただし、詳細な犯行動機については、安福被告が取り調べを拒否しているため明らかになっていない。
事件発生から起訴まで約26年。今後は名古屋地裁での公判で、犯行の動機や経緯が焦点となる。