台湾・卓栄泰行政院長が訪日しWBC観戦、中国「必ず代償を払う」と日本を批判
要約
現職の台湾行政院長が訪日してWBCを観戦。中国外務省は「代償を払うことになる」と警告し、日本政府は民間訪問として対応を拒否した。
中国外務省「必ず代償を払う」
台湾の卓栄泰(チュオロンタイ)行政院長が7日に訪日し、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を観戦した。現職の台湾行政院長の訪日は極めて異例であり、日本と台湾は正式な外交関係を結んでいない。
これに対し、中国外務省の郭嘉昆副報道局長は9日、日本を強く批判するコメントを発表した。郭氏は「必ず代償を払うことになる」と警告し、「やましい考えを抱いて、こそこそと日本に行き、『独立』の挑発をたくらむ小細工を弄するもので、やり口は恥ずべきものだ」と卓氏の訪日を非難した。
さらに郭氏は「台湾問題でグレーゾーンを利用し突破を図ろうとしていることに反対する」と述べ、「一切の結果は日本が責任を負わなければならない」と日本側に責任を転嫁する姿勢を示した。
日本政府「コメントする立場にない」
木原稔官房長官は9日の記者会見で、卓氏の訪日について「台湾側はプライベートな訪日だと説明していると承知しており、政府としてコメントする立場にはない」と述べた。また、卓氏と日本政府関係者との面会については否定した。
スポーツを舞台にした外交的緊張
行政院長は台湾において首相に相当する要職である。日本と台湾が外交関係を持たない中で、現職の行政院長が訪日すること自体が異例の事態であり、中国が敏感に反応する構図となった。
卓氏は7日にWBCの観戦を目的として訪日したが、中国側はこれを単なるスポーツ観戦とは見なさず、台湾の「独立」に向けた挑発行為と位置づけている。日本政府は「プライベートな訪日」という台湾側の説明を引用する形で、政治的な関与を否定する立場を取った。
卓栄泰行政院長が訪日
現職の台湾行政院長として極めて異例の訪日を実施し、WBCを観戦した。
中国外務省が日本を批判
郭嘉昆副報道局長が「必ず代償を払う」と警告し、台湾の「独立」挑発と非難した。
木原官房長官が会見で言及
「プライベートな訪日」との台湾側説明を紹介し、政府関係者との面会を否定した。