大阪松竹座、5月閉館後に建物解体へ 松竹が取締役会で正式決議
要約
1923年に大阪初の本格的洋式劇場として誕生した大阪松竹座について、松竹は14日の取締役会で閉館後の解体工事着手を決議した。設備の老朽化が主な理由で、103年の歴史に幕を下ろす。
大阪・道頓堀の劇場「大阪松竹座」(大阪市中央区)について、運営する松竹は14日、5月の最終公演後の閉館に伴い、建物の解体工事に着手することを取締役会で決議した。1923年の開場から103年にわたり大阪の演劇文化を支えてきた劇場が、その姿を消すことになる。
設備老朽化が閉館の主因
閉館の主な理由は設備の老朽化だ。大阪松竹座は1923年に大阪初の本格的洋式劇場として誕生。1997年には舞台専用の劇場へ建て替えが行われたが、その際、1923年の開場当時のネオルネサンス様式の正面外観は保存されていた。
解体工事は地元との調整が整い次第着手される予定だが、具体的な開始時期は明らかにされていない。
劇場継続の可能性を追求する
松竹の秋元一孝取締役専務執行役員は14日の決算会見で、「一番望まれているのは劇場継続だということは認識しています。そういった可能性をできる限り追求する」と述べた。
大阪松竹座が開場
大阪初の本格的洋式劇場として誕生した。イタリアのミラノ・スカラ座をモデルにしたネオルネサンス様式の外観が大きな特徴だった。
舞台専用劇場へ建て替え
正面外観を保存しつつ、舞台専用の劇場として再開場した。最新の舞台設備を備え、歌舞伎や現代劇、レビューなど幅広い演目に対応した。
松竹が閉館を発表
建物の老朽化などを理由に、松竹が大阪松竹座の閉館方針を公表した。現行施設での劇場運営の継続が困難であると判断された。
跡地活用の方針を発表
「新たな文化芸能の発信拠点」の実現に向けた具体的な方針が示された。伝統の継承と新たなエンターテインメントの創出を目指すとしている。
最終公演後に閉館予定
5月の公演を最後に103年の歴史に幕を下ろす。閉館後は地元関係者との調整を経て、速やかに建物解体工事に着手する予定となっている。
跡地活用の具体像は未定
松竹は2026年3月末に「新たな文化芸能の発信拠点」の実現に向けた方針を発表しているが、具体的な施設の構成や劇場機能が維持されるかどうかについては明らかになっていない。道頓堀のシンボルとして親しまれてきた劇場の今後の行方に、関係者や地元の注目が集まっている。