藤井聡太棋王、カド番から逆転防衛で4連覇達成 通算34期目
要約
棋王戦五番勝負で1勝2敗の窮地から2連勝した藤井六冠は、3日前に防衛した王将戦と合わせて計5連勝でダブル失冠の危機を脱した。通算タイトル獲得数は34期に到達した。
将棋棋王戦藤井聡太
カド番から2連勝、鳥取で決着
第51期棋王戦五番勝負の第5局が3月29日、鳥取市で行われ、先手の藤井聡太棋王(23)が増田康宏八段(28)を下し、シリーズ成績3勝2敗でタイトル防衛を果たした。藤井棋王は棋王位4連覇を達成し、通算タイトル獲得数を34期に更新した。
藤井棋王は第3局を終えた時点で1勝2敗とカド番に追い込まれていた。失冠まであと1敗という状況から第4局、第5局と連勝し、逆転での防衛を成し遂げた。第5局で増田八段は「一手損角換わり」の戦型を採用したが、藤井棋王が押し切る形となった。
王将戦と合わせ5連勝でダブル防衛
藤井棋王は3月26日に閉幕した王将戦七番勝負でも防衛を達成しており、両タイトル戦を通じて計5連勝で二つのタイトルを守り切った。現在、名人・竜王・王位・棋聖・王将・棋王の六冠を保持している。
藤井棋王のタイトル戦での敗退は、伊藤匠二冠(23)に対する2度のみ。2025年度は王座戦で伊藤二冠に敗れたものの、残る六冠をすべて防衛した。年度成績は42勝13敗、勝率7割6分3厘を記録している。また、朝日杯将棋オープン戦、NHK杯、日本シリーズで優勝し、銀河戦では準優勝だった。
次の舞台は名人戦
挑戦者の増田八段は前期に続く2期連続での棋王戦挑戦だったが、タイトル奪取には至らなかった。
藤井棋王の次なる戦いは、4月8日に東京都文京区で開幕する第84期名人戦七番勝負である。挑戦者は糸谷哲郎八段(37)が務める。