大阪松竹座、閉館前の「御名残お練り」に人間国宝・片岡仁左衛門ら参加
要約
大阪松竹座が5月に100年超の歴史を閉じることを前に、3月29日に歌舞伎役者によるお練りが道頓堀で行われ、人間国宝の片岡仁左衛門さんら22名が参加した。
道頓堀を約700メートル、歌舞伎役者が人力車で練り歩く
5月に閉館を迎える大阪松竹座で2026年3月29日、歌舞伎役者による「御名残道頓堀お練り」が開催された。人間国宝の片岡仁左衛門さん(82)らが人力車に乗り、道頓堀の約700メートルを進行。劇場前では式典も行われ、100年超の歴史に幕を下ろす劇場との別れを惜しんだ。
松竹は昨年8月、建物の老朽化を理由に大阪松竹座の閉館を発表していた。1923年(大正12年)に開業した同劇場は、関西の演劇文化を支える拠点として長年親しまれてきた。
松竹会長「歌舞伎を愛してくれたお客さまに感謝」
劇場前の式典で、松竹の迫本淳一会長は「いったん(劇場の)伝統を閉じる。歌舞伎を愛してくれたお客さま、ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
片岡仁左衛門さんは「道頓堀にまた劇場が建つことを祈念して」と語り、再び劇場が建設されることへの期待をにじませた。
さよなら公演は5月2日から、船乗り込みは見送り
閉館に先立ち、さよなら公演「御名残五月大歌舞伎」が5月2日から26日まで行われる。一方、大阪松竹座の公演で恒例となっていた道頓堀川の「船乗り込み」は、今年は行われない見通しだ。
大阪松竹座が開業
関西初の洋式劇場として道頓堀に誕生。ネオルネッサンス様式で設計され、100年以上にわたり演劇文化の拠点となった。
松竹が閉館を発表
建物の老朽化を理由に、大阪松竹座の閉館方針を公表した。
御名残道頓堀お練り
片岡仁左衛門さんら歌舞伎役者22名が人力車で約700メートルを練り歩き、劇場前で式典を実施。
さよなら公演「御名残五月大歌舞伎」
閉館前最後の歌舞伎公演。約25日間にわたり上演される。
大阪松竹座が閉館
開業から100年超、道頓堀のランドマークが歴史に幕を下ろす。
大阪松竹座は開業から100年超。道頓堀の象徴的な存在として愛されてきた劇場が、まもなくその歴史に幕を下ろす。