エア・ウォーター松林社長が引責辞任へ 不適切会計問題の責任を取り6月末退任
要約
産業ガス大手エア・ウォーターは17日、不適切会計問題の責任を取り松林良祐社長が6月29日付で退任すると発表した。後任は未定で、信頼回復に向けた経営体制の構築が急務となっている。
エア・ウォーターコーポレートガバナンス不適切会計引責辞任
松林社長が引責辞任を発表
産業ガス大手のエア・ウォーターは17日、松林良祐社長(61)が不適切会計問題の責任を取り、辞任すると発表した。退任予定日は6月29日。松林氏は2023年4月に社長に就任したばかりであり、短期間での引責辞任となる。
同社では一部の子会社で不適切な会計処理が発覚。経営トップとしての責任を明確にするため、今回の人事が行われる。特別調査委員会などの調査を通じ、組織的な問題の解明が進められている。
後任は未定、信頼回復が急務
後任の社長人事については現時点で明らかにされていない。不適切会計の具体的な規模や期間の全容についても、引き続き精査が進められているとみられる。
エア・ウォーターは産業ガスや医療用ガス、エンジニアリングなどを幅広く手掛け、売上高は1兆円規模に達する。国内外に多くのグループ会社を抱えるだけに、今回の問題が経営全体に与える影響は小さくない。
問われる企業統治のあり方
今回の不適切会計問題は、強引な目標設定や形骸化した内部統制といった組織的な問題が背景にあると指摘されている。近年、企業の不祥事が相次ぐ中で、コーポレートガバナンスの実効性が改めて問われる事態となった。
松林氏は1988年に入社後、エンジニアリング事業部長や副社長執行役員COOなどを歴任し、2023年に代表取締役社長COOに就任していた。経営トップとしてガバナンス改革を主導する立場にありながら、責任を問われる形での退任となる。同社にとっては、信頼回復に向けた再発防止策の実行と、新たな経営体制の構築が急がれる。