危険運転致死傷罪に数値基準、自動車運転処罰法改正案が参議院で全会一致可決
要約
飲酒運転や高速度走行に具体的な数値基準を設ける自動車運転処罰法改正案が、2026年4月17日の参議院本会議で全会一致で可決された。曖昧だった適用要件を明確化し、悪質な運転者への厳正な処罰を徹底する狙いがある。
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飲酒運転や高速度走行に対し危険運転致死傷罪を適用する数値基準を盛り込んだ自動車運転処罰法等の改正案が、2026年4月17日の参議院本会議で可決された。採決は全会一致で、改正案は衆議院へ送付された。
これまで危険運転致死傷罪の適用にあたっては、「正常な運転が困難」といった抽象的な表現で判断されてきた。今回の改正案は、飲酒量や走行速度について具体的な数値基準を設けることで、法の明確化と悪質な運転者への厳正な処罰を目指すものである。
厳罰化求める世論が後押し
飲酒運転や危険な速度での運転による痛ましい交通事故が後を絶たない中、厳罰化を求める世論の高まりが改正案の背景にある。従来の法律では、抽象的な適用要件が裁判所の判断に委ねられる部分が大きく、被害者遺族などから基準の明確化を求める声が上がっていた。
法務省は法制審議会での議論を経て今回の改正案をまとめた。数値基準を導入することで、捜査・司法の現場における法適用のばらつきを抑え、より公正で予見可能性の高い運用を実現する狙いがある。
衆議院での審議へ
改正案は今後、衆議院で審議される。参議院での全会一致という結果は、与野党を問わず危険運転の厳罰化に対する幅広い合意があることを示しており、衆議院でも速やかな審議・可決が見込まれる。
改正案に盛り込まれたアルコール濃度や速度の具体的な数値基準の詳細については、衆議院での審議を通じてさらに明らかになる見通しである。