1. 北海道・三陸沖後発地震注意情報の仕組み\n\nこの情報は、日本海溝・千島海溝沿いの想定震源域またはその周辺でマグニチュード7.0以上の地震が発生した場合に、気象庁と内閣府が共同で発表するものです。2022年12月16日に運用が開始されました。発表の判断には、地震発生から15分~2時間程度かけてマグニチュード(Mw)を推定し、基準を満たすかどうかを確認します。発表後は1週間程度が「防災対応を呼びかける期間」とされています。巨大地震の発生確率が平常時の約0.1%から1%に高まるという確率的な情報であり、地震予知とは異なります。\n\n2. 日本海溝・千島海溝沿いの地震の歴史\n\n日本海溝・千島海溝沿いでは、300~400年ごとの周期で巨大地震が発生してきたとされています。代表的な地震としては、869年の貞観地震、1896年の明治三陸地震、2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)などがあります。最後の巨大地震は17世紀頃とされており、次の巨大地震がいつ起きてもおかしくないと指摘されています。東日本大震災では、本震の2日前にマグニチュード7.3の地震が発生しており、このような「前震→本震」のパターンへの備えが後発地震注意情報創設のきっかけとなりました。\n\n3. 過去の発表事例\n\n同情報が初めて発表されたのは、2025年12月8日深夜に発生した青森県東方沖の地震の際です。運用開始から約3年を経ての初の発表となり、対象地域の住民や自治体に防災対応が呼びかけられました。