2026/4/20
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国際

中国・サウジ首脳が電話協議、ホルムズ海峡の通航正常化で一致

要約

中国の習近平国家主席とサウジアラビアのムハンマド皇太子は4月20日、電話協議を行い、ホルムズ海峡の通航正常化の必要性について認識を共有した。米軍によるイラン船籍貨物船の拿捕といった緊張局面を受け、外交的解決を呼びかけている。

エネルギー安全保障サウジアラビアホルムズ海峡中国中東情勢

習近平・ムハンマド皇太子が電話協議 中国の習近平国家主席とサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が2026年4月20日、電話協議を行い、ホルムズ海峡の通航を正常化する必要性があるとの認識で一致した。中国外務省が同日発表した。
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背景には、米軍によるイラン船籍の貨物船拿捕と、それに対するイラン側の報復警告がある。世界の海上原油貿易の要衝であるホルムズ海峡周辺の緊張が高まる中、中国とサウジアラビアの両首脳が連携して通航の安定を求めた形だ。 ## 習氏「戦闘の即時停止」を主張 中国外務省の発表によると、習氏は協議の中で「中国は即時かつ全面的に戦闘を停止し、政治外交的手段を通じて紛争を解決するよう主張する」と述べた。軍事的手段ではなく、対話による問題解決を改めて訴えた格好である。ムハンマド皇太子の具体的な発言内容については、中国外務省の発表では明らかにされていない。 ## エネルギー供給の要衝めぐる動き ホルムズ海峡は世界の海上原油貿易量の約2割が通過する戦略的要衝であり、サウジアラビアやイラクなど主要産油国からの原油輸送に不可欠な航路である。海峡の通航が妨げられれば、原油価格の高騰をはじめ世界経済に深刻な影響を及ぼす可能性がある。米軍によるイラン船籍貨物船の拿捕とイランの報復警告により海峡周辺の緊張が高まっている中、中国とサウジアラビアが共同で通航正常化を求めたことは、エネルギー安全保障をめぐる国際的な駆け引きの一端を示している。