2026/4/23
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経済

NY円相場、1ドル=159円台半ばに続落 原油高・日銀据え置き観測が重なる

要約

22日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、1ドル=159円45〜55銭で終了した。イランによる船舶攻撃を受けた原油高と日銀の金利据え置き観測が円売りを加速させた。

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円は3日続落、159円台半ばで取引終了

22日のニューヨーク外国為替市場で、円相場は前日比10銭円安・ドル高の1ドル=159円45〜55銭で取引を終えた。3日続落となる。この日の円の安値は159円58銭、高値は159円10銭だった。中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の急騰と、日本銀行による金利据え置き観測が重なり、円売り・ドル買いの流れが続いた。

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※画像はイメージです

一方、円は対ユーロでは続伸し、1ユーロ=186円65〜75銭で取引を終えている。

ホルムズ海峡での船舶攻撃で原油急騰

円安の背景にあるのが、中東情勢の一段の緊迫化だ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)などの報道によると、イラン革命防衛隊がホルムズ海峡を航行する船舶3隻を攻撃し、うち2隻を拿捕した。これを受け、米原油先物市場ではWTI期近6月物が前日比3.7%高の1バレル=92.96ドルで取引を終了した。

原油価格の上昇は、資源を輸入に頼る日本経済にとってマイナス材料であり、円売りにつながりやすい。加えて、地政学リスクの高まりが安全資産とされるドルへの逃避買いを促し、ドル高・円安の圧力を強めた。

トランプ米大統領は21日夕、「イランとの停戦期間を延長する」と発言したが、湾岸封鎖は継続する方針を示しており、市場の警戒感は解消されていない。一部報道では、24日に米国とイランによる2回目の協議が行われる可能性も伝えられている。

日銀の金利据え置き観測も円売り要因

もう一つの重しとなったのが、日銀の金融政策を巡る観測だ。日本経済新聞電子版は21日、日銀が27〜28日に開催する金融政策決定会合で、政策金利を0.75%で据え置く公算が大きいと報じた。追加利上げが見送られるとの見方が広がったことで、日米の金利差が当面縮小しないとの思惑から円売りが進んだ。

邦銀の為替ディーラーは「米国とイランが戦闘終結に向けた本格的な交渉を始めるまで、円相場は動きにくいだろう」と指摘しており、中東情勢の行方が当面の相場の方向性を左右する展開が続きそうだ。