被団協・浜住事務局長がNPT再検討会議で演説、核兵器廃絶を訴える
要約
NPT再検討会議のNGOセッションで、被団協事務局長の浜住治郎氏が「核兵器も戦争もない世界」の実現を訴えた。被団協は2024年にノーベル平和賞を受賞しており、被爆者の声を国際社会へ届けている。
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浜住事務局長「核兵器も戦争もない世界」を訴え
核拡散防止条約(NPT)再検討会議のNGOセッションで1日、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の浜住治郎事務局長(80)が演説を行い、核兵器廃絶と戦争のない世界の実現を国際社会に訴えた。
浜住氏は演説の中で「戦争をしたから核兵器が使われた。核兵器も戦争もない世界に向け、ともに力を尽くそう」と呼びかけ、各国の代表やNGO関係者に向けて核廃絶への連帯を求めた。
被爆者の声を国際社会へ
被団協は広島・長崎の被爆者で構成される全国組織であり、核兵器廃絶と原爆被害への国家補償の実現を目指して活動を続けている。2024年にはノーベル平和賞を受賞し、国際的な注目を集めた。
浜住氏は広島で胎内被爆した経験を持ち、2019年のNPT運用検討会議準備会では胎内被爆者として初めて発言した実績がある。今回のNPT再検討会議は4月27日から開催されており、被団協代表団はこれに合わせてニューヨーク入りしていた。
厳しさ増す核軍縮の国際環境
NPT再検討会議は5年ごとに開催され、核軍縮や核不拡散のあり方を議論する国際的な枠組みである。しかし近年は国際安全保障環境の不安定化もあり、過去の再検討会議では最終文書の採択に至らないケースが続いていた。
こうした状況の中、被爆者自らが国際会議の場で核廃絶を訴える意義は大きい。80歳となった浜住氏の演説は、被爆の実相を世界に伝え続ける被団協の活動の一環として行われた。