元北海道教育大教授の袁克勤氏、中国での服役終え釈放 吉林省で生活
要約
2019年に中国へ一時帰国中に消息を絶ち、スパイ容疑で懲役6年の実刑判決を受けていた袁克勤氏について、支援団体が釈放を公表した。現在は吉林省長春市で生活しているという。
スパイ容疑で服役の袁克勤氏が釈放
元北海道教育大学教授の袁克勤氏が、中国でスパイ容疑による服役を終え、釈放されたことが明らかになった。袁氏の元同僚や研究者らで構成される支援団体が2026年5月1日に公表した。袁氏は現在、中国吉林省長春市で生活しているという。
袁氏は2019年5月、中国へ一時帰国した際に消息を絶った。その後、スパイ容疑で拘束されていたことが判明し、2024年5月に懲役6年の実刑判決を言い渡されていた。
支援団体は「引き続き動静を見守りたい」とコメントしている。
拘束から釈放までの経緯
袁氏をめぐる一連の経緯は約7年にわたる。
中国へ一時帰国中に消息を絶つ
母親の葬儀のため中国へ渡航した後、連絡が取れなくなり拘束された。拘束の事実は後に判明した。
懲役6年の実刑判決
中国の裁判所よりスパイ容疑で懲役6年の実刑判決を言い渡された。具体的な罪状や証拠は明らかにされていない。
支援団体が釈放を公表
元同僚らによる支援団体が、袁氏が服役を終えて釈放され、現在は吉林省長春市で生活していることを発表した。
袁氏は北海道教育大学で教授を務めていた人物で、東アジアの国際政治史を専門としていた。日本には約30年居住し、永住権も保有していたとされる。
不透明なスパイ容疑と今後の見通し
中国当局はスパイ罪で袁氏を起訴したが、具体的な活動内容や証拠については明らかにされていない。中国では反スパイ法の定義が広範であり、学術活動や情報収集がスパイ行為とみなされるリスクが指摘されている。
袁氏の釈放後の正確な日付や、今後の日本帰国の可能性については現時点で明らかになっていない。支援団体は引き続き状況を注視する姿勢を示している。
近年、中国ではスパイ容疑による外国人や在外中国人の拘束が相次いでおり、日中間の学術交流や人的往来への影響が懸念されている。