NY円相場続落、1ドル=157円20〜30銭 米金利上昇と中東緊迫で円売り優勢
要約
5月4日のニューヨーク外国為替市場で円相場は前週末比15銭の円安となった。米長期金利の上昇に加え、アラブ首長国連邦へのドローン攻撃で中東情勢が緊迫し、ドル買いが進んだ。
米長期金利上昇を受け円売り加速
5月4日のニューヨーク外国為替市場で、円相場は続落し、前週末比15銭円安・ドル高の1ドル=157円20〜30銭で取引を終えた。米長期金利の上昇を背景に日米金利差の拡大が意識され、円売り・ドル買いが優勢となった。
同日の米債券市場では、長期金利の指標となる10年物国債利回りが前週末比0.07ポイント上昇の4.44%で終了。金利差拡大を見込んだドル買いの動きが円相場を押し下げた。ニューヨーク市場での円の値幅は、安値が157円30銭、高値が156円55銭だった。
中東情勢の緊迫化が原油高を招く
アラブ首長国連邦(UAE)がイランからドローン攻撃を受けたと発表し、中東情勢への懸念が一段と強まった。これを受けて米原油先物相場が上昇し、リスク回避のドル買いが加速する要因となった。
一方、5月4日は東京市場とロンドン市場がいずれも休場で、取引参加者が限られるなか、値動きはやや限定的だった。
為替介入への警戒が円の下支えに
円相場の下落幅が一定の範囲にとどまった背景には、日本政府・日銀による為替介入への警戒感がある。4月30日には実際に円買いの為替介入が実施されており、5月3日深夜(米東部時間)には円が157円台前半から155円台後半まで急伸する場面も見られた。
片山さつき財務相はウズベキスタンで「投機的な動きに対しては断固たる措置を取る」と発言。ロイター通信が報じた。ただし、5月4日時点での介入の有無については明言していない。
邦銀の為替ディーラーは「円買いの為替介入への警戒から一方的に円売り・ドル買いを進めるのが難しくなっている」と指摘しており、介入警戒が円の下支え要因として機能している状況だ。
対ユーロでは、円は前週末比15銭の円高となり、1ユーロ=183円80〜90銭で終了した。ユーロの対ドル相場は1ユーロ=1.1685〜95ドルで、前週末比0.0030ドルのユーロ安だった。
日本政府・日銀が円買い為替介入を実施
急激な円安進行を受け、投機的な動きを抑制するために市場介入を実施。約1年8カ月ぶりの規模となった。
外為市場で一時的に円高・ドル安が進行
前日の円買い介入を受けて市場に円を買い戻す動きが広がり、ドルに対して円安の勢いが一時的に弱まった。
円が155円台後半まで急伸
米東部時間の深夜、円相場は157円台前半から155円台後半まで約1円50銭の急激な円高を記録した。
NY市場で1ドル=157円20〜30銭で終了
米長期金利の4.44%への上昇やUAEへの攻撃による中東情勢の緊迫化から、再び円安が進行して取引を終えた。