2026/5/9
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政治

参院本会議で「国家情報会議」設置法案の審議開始 立憲・小島議員がSNS悪用の世論誘導を指摘

要約

立憲民主党の小島とも子議員は、国内選挙でSNSやAIを悪用した世論誘導の疑いを指摘し、インテリジェンスの政治化を批判した。高市総理の答弁に対し、議場から根拠がないとのヤジが飛ぶ場面もあった。

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参院本会議で法案審議が開始

2026年5月8日、参議院本会議において「国家情報会議」設置法案の審議が開始された。同法案は、首相を議長とする国家情報会議を新設し、各省庁に分散する情報の一元化を図ることを目的としている。内閣情報調査室を発展的に解消し、内閣官房に「国家情報局」を設置する計画だ。

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※画像はイメージです

審議では、立憲民主党の小島とも子参議院議員が質問に立ち、高市総理との間で論戦が繰り広げられた。

小島議員、国内選挙での世論誘導を指摘

小島議員は、影響工作が外国からのものに限らない点を強調し、国内選挙における問題を取り上げた。「昨今の国内の選挙においても、特定の勢力を勝たせようとしたり、あるいは対抗する勢力を不利な状況に導くために、SNSやAIなどを悪用して世論を誘導する行為が行われている疑いが指摘されています」と述べ、情報機関の強化が国民監視や政治利用につながることへの懸念を示した。

さらに小島議員は「野党やマスコミの動向を探るなど、時の政権によるインテリジェンスの政治化は許されないのでは」と追及し、新設される組織の政治的中立性について厳しく問いただした。

議場からはヤジも 審議は紛糾

高市総理の答弁に対しては、議場から「根拠がない」「根拠がないよ」とヤジが飛ぶ場面があり、審議は緊迫した雰囲気に包まれた。ヤジを飛ばした具体的な議員名は明らかになっていない。

日本にはこれまで、諸外国のような対外情報機関に相当する組織が存在しないとの指摘があり、情報収集における縦割りの弊害が課題とされてきた。一方で、情報機関の権限強化に伴うプライバシー侵害や政治的中立性の確保をめぐっては、立憲民主党をはじめ野党側から懸念の声が上がっている。法案審議の行方が注目される。