高市首相、文春報道の誹謗中傷動画作成を否定 参院本会議で答弁
要約
週刊文春が報じた総裁選・衆院選でのライバル候補を貶める動画作成疑惑について、高市首相は参院本会議で「ネガティブな情報の発信は一切行っていない」と全面否定した。立憲民主党は「民主主義の根幹を揺るがす問題」と追及姿勢を強めている。
首相「ネガティブ発信は一切ない」と全面否定
高市早苗首相は8日の参議院本会議で、自身の陣営が自民党総裁選や衆院選においてライバル候補を誹謗中傷する動画を作成・投稿していたとする週刊文春の報道を否定した。立憲民主党の小島智子参院議員の質問に対し、「事務所の職員に確認したが、ネガティブな情報の発信は一切行っていないとの報告を受けている」と答弁した。
週刊文春は先週、高市首相の公設第1秘書らが、2025年の自民党総裁選で争った小泉進次郎防衛相や、2026年2月の衆院選で落選した中道改革連合の枝野幸男氏を貶める動画を作成し、SNSに投稿していたと報じていた。
立憲・小島氏「民主主義の根幹揺るがす」
質問に立った小島智子議員は、「事実だとすれば、民主主義の根幹を揺るがしかねない重大な問題だ」と指摘し、首相に対して説明を求めた。首相側は事務所職員への確認結果をもとに報道内容を否定する形で応じたが、調査の具体的な範囲や方法については詳細に言及しなかった。
疑惑の構図
報道によれば、問題とされる動画は、2025年の自民党総裁選の時期と、2026年2月に投開票された衆院選の時期に作成されたとされる。総裁選では小泉進次郎氏を、衆院選では枝野幸男氏をそれぞれ標的としていたという内容だ。
高市首相は2025年10月の自民党総裁選で小泉氏との決選投票を制して総裁に就任した経緯がある。今回の報道は、その選挙戦の裏側で組織的な中傷活動が行われていた可能性を指摘するものだが、動画の存在や制作主体を示す客観的な証拠については現時点で明らかになっていない。
首相が報道を全面否定したことで、今後は週刊文春側がどのような追加的な根拠を示すかが焦点となる。野党側が国会審議の場でさらなる追及を行うかどうかも注目される。