2026年5月8日、東京外国為替市場で円相場がドルに対して値下がりした。同日の東京株式市場でも、イラン情勢の先行き不透明感から株価が下落し、円安と株安が同時に進行する展開となった。\n\n※画像はイメージです\n\nアメリカとイランの間では戦闘停止に向けた交渉が行われているものの、具体的な進展状況は不透明なままだ。中東情勢の行方が見通せないことが投資家心理を冷やし、東京市場ではリスク回避の売りが広がった。\n\n## 連休中の円急騰めぐり介入観測\n\n市場の関心を集めているのが、連休中に起きた円の急騰だ。民間の分析では、政府・日銀が4兆円規模の市場介入を行った可能性が指摘されている。\n\n三村財務官は、連休中の円急騰が政府・日銀の介入によるものかどうかについて明言を避けた。一方で、投機的な動きに対してはけん制する姿勢を示しており、為替市場では引き続き当局の動向に対する警戒感が続いている。\n\n## ベッセント米財務長官が訪日へ\n\n米中首脳会談を前に、ベッセント米財務長官が訪日し、高市首相と会談する予定であることも注目材料となっている。日米の財務当局者による協議は、為替政策をめぐる両国のスタンスを確認する場として市場関係者の注目を集めている。\n\n## 米裁判所がトランプ関税を「違法」と判断\n\n海外では、アメリカ国際貿易裁判所がトランプ政権による10%の関税を「違法」と判断した。この司法判断は、通商政策の行方に影響を与える可能性があり、今後の展開が注視される。\n\nこのほか、アメリカ政府がキューバの軍傘下企業の資産を凍結したことや、ハンタウイルス感染者と接触した客室乗務員の検査結果が陰性だったことも伝えられた。\n\n東京市場では、イラン情勢の不透明感に加え、為替介入観測や日米の通商・為替政策をめぐる動きが複合的に作用しており、投資家は引き続き慎重な姿勢を求められる局面にある。