2026/5/11
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政治

クルーズ船ハンタウイルス感染疑い、木原官房長官「国内に直ちに大きな影響なし」

要約

大西洋を航行中のクルーズ船で発生したハンタウイルスの集団感染疑いについて、木原稔官房長官は11日の記者会見で、国内への直ちに大きな影響はないとの認識を示した。

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官房長官「直ちに大きな影響なし」

木原稔官房長官は11日の記者会見で、大西洋を航行中のクルーズ船内でハンタウイルスの集団感染の疑いが発生した件について、「現時点において、わが国に直ちに大きな影響が及ぶ状況にはない」との認識を示した。

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※画像はイメージです

クルーズ船の名称や国籍、乗員乗客数、感染が疑われる具体的な人数や健康状態などの詳細は、現時点で明らかになっていない。ハンタウイルスが検出された経緯や感染経路の特定状況についても不明のままである。

ハンタウイルスとクルーズ船のリスク

ハンタウイルスは主にネズミなどのげっ歯類が保有するウイルスで、感染した動物の排泄物などを通じて感染が広がるとされる。基本的にヒトからヒトへの感染は起こらないとされているが、南米で流行するアンデスウイルスなど、例外的に濃厚接触によるヒト間の感染が報告された例もある。

日本国内では、主要なウイルスの自然宿主となるげっ歯類が生息していないとされ、自然感染のリスクは低い。1999年以降、国内での感染事例は報告されていない。

政府の対応に注目

クルーズ船は多数の乗客が閉鎖的な空間で長期間生活するため、感染症が発生しやすい環境にある。2020年には新型コロナウイルスの集団感染がクルーズ船で発生し、国際的な問題となった経緯がある。

木原官房長官の発言は、政府として情報を把握したうえで冷静な対応を取る姿勢を示したものとみられる。今後、感染の詳細や規模が判明するにつれ、政府の追加的な対応が求められる可能性がある。