日経平均が最高値更新も、NECや富士通はAI株高に乗れず 米大手運用会社の動きに注目
要約
日経平均株価が最高値を更新する中、AI関連銘柄として期待されるNECや富士通の株価が伸び悩んでいる。運用総額約470兆円の米キャピタル・グループによる保有姿勢の変化が、市場の選別意識を浮き彫りにした形だ。
日経平均は最高値更新、国内IT大手は蚊帳の外
2026年5月13日、日経平均株価が再び最高値を更新した。世界的なAI(人工知能)関連株の上昇が市場全体を押し上げる中、NECや富士通といった国内IT大手の株価はこの流れに連動していない。AI時代の恩恵を受けるはずの両社が、なぜ取り残されているのかが市場の関心を集めている。
AI関連銘柄への資金流入が加速する局面で、日経平均株価は力強い上昇を見せた。しかし、国内IT大手であるNECと富士通の株価は、この世界的なAI株高の潮流とは異なる動きを示している。両社はいずれも官公庁・企業向けITサービスやDX(デジタルトランスフォーメーション)領域で大きな存在感を持つが、グローバル市場で進むAI投資の波に乗り切れていない状況がうかがえる。
米キャピタル・グループが保有姿勢に変化
注目されるのは、米国の巨大投資運用会社キャピタル・グループの動向である。同社は運用総額3兆ドル(約470兆円)を誇る世界有数の機関投資家だ。2026年に入り、キャピタル・グループはNEC株および富士通株に対する投資判断や保有状況に変化を見せていることが明らかになった。
具体的にどのような方針転換が行われたかの詳細は明らかになっていないが、これほどの規模を持つ海外運用大手の姿勢の変化は、両社の企業価値や成長性に対する評価が揺らいでいる可能性を示唆するものである。
AI時代の勝者と敗者、選別の目は厳しく
世界的なAIブームの中で、投資マネーはAIインフラを直接支える半導体メーカーやクラウド基盤を持つ巨大テック企業に集中する傾向が強まっている。国内IT大手も和製生成AIの開発やDX需要の取り込みを進めているが、海外投資家の目は厳しさを増している。
NECは官公庁・企業向けITサービスの大手として通信インフラや生体認証技術に強みを持ち、富士通もソリューション事業への転換を進める。しかし、AI時代における国内IT大手の競争力を海外の巨額マネーがどう評価するかは、今後の株価動向を左右する重要な要素となる。日経平均が最高値を更新する華やかな相場の裏で、銘柄間の選別が一段と厳しくなっている実態が浮き彫りとなった。