政府が2026年度補正予算案を編成する方向で検討に入ったことが15日、明らかになった。具体的な予算規模や閣議決定の時期、国会提出のスケジュールなどは現時点で明らかになっていない。\n\n※画像はイメージです\n\n補正予算案の編成が必要となった具体的な背景や目的について、政府からの公式な説明はまだ出ていない。ただ、中東情勢の混乱長期化に伴う原油価格の高止まりや、ガソリン価格、電気・ガス代の上昇が家計を圧迫している状況が背景にあるとみられる。\n\n## 予備費の限界も指摘\n\n2026年度当初予算では予備費として1兆円が計上されているが、物価高騰対策や家計支援の需要に対応するには限界があるとの指摘が出ていた。ガソリン価格抑制のための補助金延長や、電気・ガス料金への補助金再開、低所得世帯への給付金、子育て世帯への支援などが検討課題として挙がっている。\n\n## 毎年度化する補正予算と財政規律の課題\n\n近年、補正予算は景気対策や物価高騰対策として毎年度のように編成される傾向が続いている。2020年度には新型コロナウイルス感染症対策で複数回にわたる補正予算が組まれたほか、2022年度や2025年度にも物価高騰対策などを目的とした補正予算が編成された。\n\n補正予算の財源としては税収の上振れ分や決算剰余金が活用される一方、追加の国債発行に頼るケースも多い。財政規律の観点からは、将来世代への負担増や財政赤字の拡大を懸念する声もあり、短期的な物価高騰対策と中長期的な財政健全性の両立が課題となる。\n\n今後、財務省と各省庁が具体的な編成作業を進め、閣議決定を経て国会に提出される見通しだ。補正予算は緊急性が高い場合が多いため、本予算よりも短期間で審議・可決されるのが一般的である。政府がどの程度の規模で、どのような政策に重点を置くのか、編成作業の行方が注目される。