ビール大手4社が5月15日に発表した2026年4月のビール類飲料の販売数量は、前年同月比39%増となり、6カ月ぶりにプラスへ転じた。前年同月に実施された値上げによる需要減の反動に加え、全国的な気温上昇が販売を押し上げた。\n\n※画像はイメージです\n\n## 4社そろって大幅伸長、サントリーが47%増でトップ\n\nメーカー別では、サントリーが47%増と最も大きな伸びを記録した。アサヒビールは43%増、サッポロビールは39%増と続く。キリンビールは金額ベースで31%増となった。\n\n
\n\nアサヒビールについては、親会社で2025年秋に発生したシステム障害の影響が長引いていたが、2026年4月7日に全商品の出荷を再開しており、月全体では大幅な伸びを確保した。\n\n## 第三のビール69%増、家庭向けが飲食店向けを上回る\n\nカテゴリー別では、第三のビールが69%増と特に好調で、13カ月ぶりに前年を上回った。チャネル別にみると、家庭向け(缶など)が42%増、飲食店向け(瓶・樽)が29%増となり、家庭向けの伸びが飲食店向けを大きく上回る結果となった。\n\n
\n\n## 累計では6%減、業界関係者は「特需」と慎重姿勢\n\nただし、3月と4月の2カ月累計の販売数量は前年同期比6%減となっており、4月単月の大幅増は前年の値上げに伴う反動という特殊要因が大きいことがうかがえる。\n\n業界関係者は「4月の伸びは特需要因が強い。物価高による消費マインド低下でビール類の優先順位は下がっている」と指摘しており、市場全体の回復基調が定着するかは不透明な状況だ。\n\n
アサヒ親会社でシステム障害発生
アサヒグループホールディングスで発生した障害の影響で出荷が制限され、販売活動に大きな制約が生じました。
アサヒビールが全商品出荷再開
システムの復旧により全カテゴリーの供給が正常化し、4月は前年比43%増と急回復を見せました。
大手4社が4月販売実績を発表
4月単月では39%増と大幅なプラスを記録した一方、3月からの累計では6%減となる結果が公表されました。
\n\n前年の値上げという比較対象の特殊性を差し引いて考えると、ビール類市場が本格的な回復局面にあるかどうかは、今後数カ月の推移を注視する必要がある。