草津白根山、噴火警戒レベルを約9カ月ぶりに1へ引き下げ
要約
気象庁は草津白根山の噴火警戒レベルを2から1に引き下げた。2025年8月から火口周辺規制が続いていたが、2026年3月以降の地震活動低下により静穏化が確認された。
気象庁は5月15日、群馬県と長野県の県境に位置する草津白根山について、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)へ引き下げた。レベル1となるのは約9カ月ぶりである。
3月以降の地震活動低調が決め手に
今回の引き下げは、草津白根山の火山活動が低下したと気象庁が判断したことによる。2025年8月に白根山(湯釜付近)で火山活動が高まり、噴火警戒レベルは2に引き上げられていた。その後、2026年3月以降は地震活動が低調に推移しており、火山活動の静穏化が確認された。
噴火警戒レベルを2に引き上げ
白根山の湯釜付近で火山活動が高まり、火口から約1km圏内を対象に火口周辺規制が敷かれた。
地震活動が低調に推移
火山性地震の回数が減少し、地殻変動にも大きな変化が見られないなど、活動低下の兆候が確認された。
噴火警戒レベルを1に引き下げ
火山活動の静穏化を受け、約9カ月ぶりにレベル1へ引き下げ。「活火山であることに留意」の段階に戻った。
噴火警戒レベルの5段階
噴火警戒レベルは、気象庁が火山の活動状況に応じて発表する5段階の指標である。レベル1は「活火山であることに留意」、レベル5は「避難」を意味し、警戒が必要な範囲と防災対応を示す。火山防災協議会での検討を経て、地域防災計画に定められた避難や規制の対象地域と連動する仕組みとなっている。
活火山としての草津白根山
草津白根山は、湯釜、水釜、涸釜といった火口湖を持つ活火山で、1783年以降、断続的に噴火活動を繰り返してきた。2018年1月には本白根山で水蒸気噴火が発生し、死者1名、負傷者11名を出している。この噴火では、噴火警戒レベルが3に引き上げられ、草津温泉スキー場の一部ゲレンデ閉鎖や火口付近への立ち入り規制が行われた。
なお、今回のレベル引き下げに伴う登山道や道路の具体的な通行再開の見通しについては、現時点で明らかになっていない。