2026/5/20
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国際

金正恩総書記、軍指揮官を招集し韓国国境の「難攻不落の要塞化」を指示

要約

北朝鮮の金正恩総書記が軍の指揮官らを招集し、韓国との軍事境界線を「難攻不落の要塞」にするよう指示しました。2023年末に韓国を「敵対国家」と位置づけて以降、敵対姿勢を一段と強めています。

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が軍の指揮官らを招集し、韓国との軍事境界線(南部の国境)を「難攻不落の要塞」にするよう指示したことが明らかになった。朝鮮中央通信が伝えた。金総書記は改めて韓国に対する敵対姿勢を鮮明にした形である。\n\n

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※画像はイメージです
\n\n## 全軍の師団・旅団指揮官を招集\n\n金総書記は全軍の師団・旅団指揮官を招集し、軍事境界線一帯に展開する最前方部隊の強化と国境線の要塞化を命じた。招集の具体的な日時や場所は明らかにされていない。\n\n金総書記は2023年12月、韓国を「敵対的な国家関係」にあると宣言し、長年掲げてきた南北統一の方針を事実上放棄している。今回の指示は、軍事境界線を「国境」と位置づける路線をさらに推し進めるものといえる。\n\n## 敵対姿勢の先鋭化が続く\n\n北朝鮮は2023年末の金総書記の宣言以降、韓国を「主敵」と位置づけ、軍事境界線周辺での物理的な障壁建設や地雷埋設といった措置を進めてきた。今回の要塞化指示には、軍事技術装備の近代化に合わせた作戦概念の再定義や実戦型訓練の強化も含まれているとされる。\n\n南北間の対話チャネルは閉鎖的な状況が続いており、軍事境界線を明確に「国境」と定義する動きは、平和的な統一の展望がさらに遠のいていることを示している。\n\n## 朝鮮半島の緊張、一段と高まる懸念\n\n北朝鮮は核・ミサイル開発を継続的に推進しているほか、新型駆逐艦の建造など海軍力の増強にも取り組んでおり、戦争抑止力の構築に注力する姿勢を鮮明にしている。今回の軍事境界線の要塞化指示は、こうした一連の軍事的な動きの延長線上に位置づけられる。\n\n朝鮮半島をめぐる地政学的緊張が一段と高まることへの懸念が広がっている。