フィリピンのマルコス大統領は18日、マラカニアン宮殿で日本経済新聞などのインタビューに応じ、台湾有事が発生した場合に「フィリピンが影響を受ける」と懸念を表明した。マルコス大統領は5月26日から29日の日程で、国賓として日本を訪問する予定だ。 ※画像はイメージです ## 台湾有事「フィリピンが影響を受ける」 マルコス大統領はインタビューの中で、台湾海峡をめぐる有事が起きた場合の影響について言及し、「フィリピンが影響を受ける」と述べた。台湾に地理的に近接するフィリピンにとって、台湾海峡の安定は安全保障上の最重要課題の一つであり、大統領自らがその懸念を改めて示した形だ。訪日を約1週間後に控えたこの時期にインタビューに応じた背景には、日本との安全保障協力をさらに深化させたいとの意図がうかがえる。 ## 武器輸出解禁で「日比関係は新たな段階」 マルコス大統領は、日本による武器輸出の解禁についても言及し、これを評価する姿勢を示した。「日比関係は新たな段階に入った」と述べ、防衛分野での両国の協力関係が従来とは質的に異なる水準に達したとの認識を明らかにした。日本は近年、防衛装備移転三原則の運用見直しを進めてきた。フィリピンとの間でも防衛装備・技術協力の強化が図られており、マルコス大統領の発言はこうした動きを歓迎するものと位置づけられる。 ## 26日から国賓として訪日 マルコス大統領は5月26日から29日までの4日間の日程で日本を国賓として訪問する。滞在中は高市早苗首相との首脳会談が行われるほか、天皇、皇后両陛下との会見も予定されている。台湾有事への懸念を共有する日本とフィリピンの首脳が、安全保障協力の具体的な方向性についてどのような議論を交わすかが注目される。近年、日米比3カ国の安全保障協力は急速に進展しており、今回の訪日は地域の安定に向けた両国の連携をさらに加速させる契機となる可能性がある。