米ドキュメンタリー映画監督フレデリック・ワイズマン氏死去、96歳
要約
1967年のデビュー作から半世紀以上にわたりドキュメンタリー映画を撮り続け、2016年にアカデミー賞名誉賞を受賞したフレデリック・ワイズマン氏が、2月16日にマサチューセッツ州ケンブリッジの自宅で死去した。
米国のドキュメンタリー映画監督フレデリック・ワイズマン氏が2月16日、マサチューセッツ州ケンブリッジの自宅で死去した。96歳だった。米メディアが報じた。死因は明らかにされていない。
弁護士から映画界へ
ワイズマン氏は1930年、マサチューセッツ州ボストン生まれ。エール大学ロースクールを修了し、弁護士などを経て映画界に転身した。1967年に監督デビュー作「チチカット・フォーリーズ」を発表。マサチューセッツ州の精神病院の内部を撮影した同作は、プライバシー問題などをめぐり法廷闘争に発展し、長らく一般上映が禁止される事態となった。
半世紀を超える創作活動
以降、半世紀以上にわたりドキュメンタリー映画を精力的に製作し続けた。ナレーションや字幕、音楽を排し、被写体をありのままに映し出す「ダイレクト・シネマ」と呼ばれる手法を確立。アメリカ社会のさまざまな公共機関や制度の内側に迫る作品群を世に送り出した。
近年も「ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ」(2015年)、「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」(2017年)、「ボストン市庁舎」(2020年)など精力的に作品を発表していた。
アカデミー賞名誉賞を受賞
2016年にはその長年にわたる功績が認められ、アカデミー賞名誉賞を受賞した。
マサチューセッツ州ボストンに生まれる
のちにエール大学ロースクールを修了し、弁護士を経て映画の道へ進んだ
「チチカット・フォーリーズ」で監督デビュー
精神病院を撮影した同作はプライバシー問題で上映禁止となり、ドキュメンタリー史に残る法廷闘争へ発展した
アカデミー賞名誉賞を受賞
半世紀にわたるドキュメンタリー映画製作への功績が評価された
ケンブリッジの自宅で死去
96歳。死因は明らかにされていない