映画「国宝」、日本映画初のアカデミー賞メイクアップ賞ノミネートで授賞式へ
要約
歌舞伎の伝統技術と映画の融合が評価され、日本映画として初めてメイクアップ・ヘアスタイリング賞の候補に。舞台かつらの床山や白塗り専門家ら職人チームが世界の舞台に挑む。
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日本映画初、技術部門での快挙
映画「国宝」が、日本映画として初めてアカデミー賞のメイクアップ・ヘアスタイリング賞にノミネートされた。日本時間3月16日に開催される授賞式を前に、李相日監督らが意気込みを語った。
「国宝」は今回のアカデミー賞において、日本作品で唯一のノミネート作品となっている。歌舞伎と映画という二つの芸術の融合をテーマに据えた同作が、技術部門で世界的な評価を受けた形だ。
伝統芸能の職人たちが支えた映像美
ノミネートの背景には、日本の伝統芸能に精通した職人たちの存在がある。舞台かつらの床山(かつら職人)である西松忠、メイクアップアーティストの豊川京子、そして日本舞踊の白塗りを専門とする日比野直美がチームに参加。歌舞伎の世界との橋渡し役として、四代目・中村鴈治郎も制作に加わった。
伝統芸能の現場で培われてきた技術が、映画という媒体を通じてアカデミー会員の目に留まったことになる。
李相日監督「特殊な光を放っている」
李相日監督は授賞式を前に、「日本の伝統芸能である歌舞伎と、映画という両方の芸術の融合が、アカデミーの中でも特殊な光を放っているのでは。あすはそれを実感できるんじゃないか」と語った。
国際長編映画賞ではなく、技術部門であるメイクアップ・ヘアスタイリング賞での評価という点が、今回のノミネートの特徴である。日本の伝統的な化粧術やかつら技術が、映画の枠を超えた芸術として国際的に認められた意義は大きい。授賞式の結果に注目が集まる。