2026/4/15
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経済

サントリーHD、第一三共ヘルスケアを2465億円で買収へ 健康事業を強化

要約

サントリーホールディングスがOTC医薬品大手の第一三共ヘルスケアを買収すると発表した。酒類市場の停滞を背景に、ロキソニンなどの有力ブランドを獲得して健康関連事業を収益の柱に育てる。

M&Aサントリー事業再編健康食品第一三共

サントリーホールディングス(HD)は15日、第一三共の完全子会社である第一三共ヘルスケアを買収すると発表した。買収額は2465億円の見込みで、6月から3段階に分けて全株式を取得する計画だ。国内酒類市場における「酒離れ」の影響を受け、健康関連事業の強化を目的とした大型買収となる。

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第一三共ヘルスケアは、解熱鎮痛薬「ロキソニン」や風邪薬「ルル」など、幅広いOTC医薬品(一般用医薬品)を製造・販売する企業である。親会社の製薬大手・第一三共がOTC事業を手放す形となる。

サントリーHDは6月から株式取得を開始し、3段階に分けて全株式の取得を進める方針だ。各段階の具体的なスケジュールや取得比率の詳細、買収完了の最終的な日程については明らかにされていない。

サントリーHDにとって今回の買収は、国内酒類市場の成長鈍化という構造的な課題に対応するための戦略的な一手となる。健康関連事業を新たな収益の柱として位置づけ、事業ポートフォリオの転換を図る狙いがある。第一三共ヘルスケアが擁する有力ブランドを一括で取得することで、健康関連分野における存在感を一気に高めることになる。

一方、親会社である第一三共は今回の売却で得た資金を新薬開発への投資に充てるとみられる。製薬業界では研究開発費の増大を背景にM&Aによる事業再編が進んでおり、第一三共がOTC事業を切り離して経営資源を集中させる動きも、こうした業界全体の潮流と合致している。