片山金融相、新型AI「クロード・ミュトス」悪用リスクで3メガ銀・日銀と24日に協議へ
要約
システムの脆弱性を発見する能力が高い米アンソロピック社の新型AIを巡り、片山さつき金融相が3メガバンクや日銀の幹部とサイバー攻撃への対応策を協議する。
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片山金融相「悪用する人がいる」と危機感
片山さつき金融担当大臣は22日、記者団の取材に応じ、米アンソロピック社が開発した新型AI「クロード・ミュトス」の悪用リスクについて、24日に3メガバンクグループおよび日本銀行の幹部と協議を行うことを明らかにした。
片山氏は「国際金融社会で問題が指摘され始めている。あまりにも能力が高いとすれば、それを悪用する人がいる。それにどう対応するか話し合いを始める」と述べ、金融分野におけるAI悪用への強い危機感を示した。
「クロード・ミュトス」に米欧で高まる警戒
協議の焦点となる「クロード・ミュトス」は、システムの弱点を発見する能力が極めて高いとされるAIである。こうした特性がサイバー攻撃などに悪用される懸念から、米欧をはじめとする各国で警戒感が高まっている。
金融機関は膨大な個人情報や機密データを扱っており、AIを活用したサイバー攻撃が高度化すれば、被害は甚大なものとなる可能性がある。片山氏が3メガバンクと日銀という金融システムの中核を担う機関を招集した背景には、こうしたリスクへの早期対応を図る狙いがあるとみられる。
金融界挙げた対応策の議論始まる
24日の会合には、3メガバンクグループと日本銀行の幹部が出席する。サイバー攻撃をはじめとするAI悪用リスクへの具体的な対応策について議論を交わす見通しだ。
金融業界では近年、業務効率化や顧客サービス向上を目的に生成AIの導入が急速に進んでいる。一方で、AIの高度化に伴うセキュリティ上の脅威も増大しており、技術の恩恵を享受しながらリスクにどう備えるかが喫緊の課題となっている。今回の協議は、金融界が一体となってAI時代の安全保障に取り組む第一歩となる。