2026/4/24
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政治

高市首相、原油代替調達「5月分6割確保」報告受け6月のさらなる水準向上を指示

要約

ホルムズ海峡を経由しない原油の代替調達について、5月分の約6割確保にめどがついたことが関係閣僚会議で報告された。木原官房長官は補正予算の必要性を否定している。

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高市総理大臣は24日、関係閣僚会議を開催し、ホルムズ海峡を経由しない原油の代替調達について協議した。会議では、5月分の代替調達について約6割の確保にめどがついたことが報告され、高市総理は6月の代替調達水準をさらに高めるよう閣僚に指示を出した。

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※画像はイメージです

補正予算は「現時点で必要ない」

同日、木原官房長官は中東情勢を受けた補正予算案について「現時点で必要ない」との認識を示した。また、経済産業大臣はエネルギーの節約呼びかけに関して「規制的な手法は考えない」と述べ、国民生活への過度な制約を避ける姿勢を明確にした。

日本は原油輸入の約94%を中東に依存しており、その8割がホルムズ海峡を通過する。米・イスラエルとイランの軍事衝突に端を発する海峡封鎖により、日本のエネルギー供給は深刻な影響を受けている状況にある。

石油化学製品にも波及、自民は掃海艇派遣検討を提言

ホルムズ海峡の封鎖は原油だけでなく、石油化学製品の原料となるナフサの調達にも影響を及ぼしている。3月の石油化学製品の国内生産量は大幅に減少しており、自動車部品やプラスチック製品、医療器具など幅広い産業で供給制約のリスクが高まっている。

自由民主党はこの日、イラン情勢に関連し、停戦後の掃海艇派遣検討を提言した。イランは海峡管理を強調する立場を崩しておらず、アメリカはイランに譲歩を迫っているとされる。

残る4割の調達と経済への影響が焦点

5月分の代替調達は約6割の確保にめどがついたものの、残りの約4割の調達見通しや国内経済への影響範囲はなお不透明である。具体的な供給国や輸送ルート、6月に向けた数値目標も明らかにされていない。

政府はこれまで石油備蓄の放出や代替ルートからの調達拡大、燃料油価格激変緩和対策基金の活用などの措置を講じてきた。高市総理の指示を受け、6月に向けて代替調達の上積みが進むかが今後の焦点となる。

  1. 経産相が節約手法について見解表明

    エネルギーの節約呼びかけについて「規制的な手法は考えない」と述べ、国民生活への過度な制約を避ける方針を示した。

  2. 木原官房長官が補正予算不要に言及

    中東情勢を受けた補正予算案について「現時点で必要ない」との認識を示した。

  3. 自民党が掃海艇派遣検討を提言

    イラン情勢に関連し、停戦後のホルムズ海峡における掃海艇派遣の検討を求める提言を行った。

  4. 高市総理が代替調達の水準向上を指示

    関係閣僚会議で5月分の約6割確保が報告され、6月はさらに水準を高めるよう閣僚に指示した。