2026/4/29
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政治

高市総理、連合メーデー大会で「物価上回る賃上げ」へ協力要請 芳野会長は裁量労働制見直しに反対

要約

2026年4月29日に開催された連合メーデー中央大会に高市総理が出席し、物価上昇を上回る継続的な賃上げ実現への協力を要請しました。一方、連合の芳野会長は政府が検討する裁量労働制の見直しに対し「長時間労働になるだけだ」と反対姿勢を鮮明にしました。

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高市総理大臣は4月29日、労働組合の中央組織である連合が主催するメーデー中央大会に出席し、物価上昇を上回る継続的な賃上げの実現に向けた環境整備に努める考えを強調した。一方、連合の芳野友子会長は、政府が検討している裁量労働制の見直しについて反対する姿勢を表明し、労使間の温度差が浮き彫りとなった。\n\n

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※画像はイメージです
\n\n## 高市総理「賃上げ環境整備に万全を期す」\n\n高市総理は大会で「賃上げ環境整備に万全を期してまいりますので、物価上昇を上回る継続的な賃上げ実現のためにどうか皆様のご協力をお願い申し上げます」と述べ、賃上げに向けた労使の連携を呼びかけた。\n\n物価上昇が続く中、実質賃金の確保は引き続き重要な政策課題となっている。2024年の春闘では33年ぶりに賃上げ率が5%を超える歴史的な水準を記録したものの、連合側は実質賃金がプラス基調に転じるにはなお不十分との立場を示してきた。高市総理の発言は、こうした状況を踏まえ、政府として賃上げの流れを持続させる意思を示したものである。\n\n## 芳野会長、裁量労働制見直しに「長時間労働になるだけ」\n\n一方、連合の芳野会長は、政府が検討している裁量労働制の見直しについて「長時間労働になるだけだ」と述べ、明確に反対する姿勢を打ち出した。\n\n裁量労働制は、労働時間の管理を労働者自身に委ねる仕組みで、柔軟な働き方を可能にする一方、長時間労働や不当な残業代削減につながるとの批判が根強い。連合はかねてから同制度の拡大に反対の立場をとっており、芳野会長の発言は従来の方針を改めて鮮明にしたものである。\n\n## 賃上げと働き方改革、労使の溝\n\n今回の大会では、賃上げの継続という点では政府と連合の方向性が一致する場面がみられた一方、裁量労働制を巡っては両者の立場の違いが際立った。物価上昇を上回る賃上げの実現と、長時間労働の是正をいかに両立させるかが、今後の労働政策における焦点となる。