イラン最高指導者ハメネイ師、ホルムズ海峡の「悪用根絶」を宣言
要約
イランのモジタバ・ハメネイ最高指導者が30日、敵対勢力によるホルムズ海峡の悪用を根絶するとの声明を発表した。具体的な手段や対象は明らかにされていない。
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ハメネイ師が声明、ホルムズ海峡の「悪用根絶」表明
イランの最高指導者、モジタバ・ハメネイ師は30日、敵対勢力によるホルムズ海峡の「悪用を根絶する」との声明を発表した。
声明の中でハメネイ師は、敵対勢力がホルムズ海峡を悪用していると指摘し、これを根絶する姿勢を明確にした。ただし、「敵対勢力」が具体的にどの国や組織を指すのかについては言及されていない。また、「悪用」の定義や、根絶に向けた具体的な手段・計画についても明らかにされていない。
世界のエネルギー供給に直結する要衝
ホルムズ海峡は、ペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ戦略的要衝であり、世界の海上石油取引の約4分の1が通過する。日本も原油輸入の大部分をこの海峡経由に依存しており、同海峡の安定は国際的なエネルギー安全保障に直結する。
2026年2月28日に始まった米国・イスラエルによるイランへの攻撃以降、ホルムズ海峡周辺の緊張は急激に高まっている。モジタバ・ハメネイ師は、3月8日に前最高指導者である父アリー・ハメネイ師が攻撃により死亡したことを受けて第3代最高指導者に就任した人物である。
国際社会への波紋は不可避か
今回の声明は、就任間もないモジタバ・ハメネイ師が父の強硬路線を引き継ぐ姿勢を改めて示したものと受け止められる。ホルムズ海峡をめぐっては、2026年の軍事衝突以降、大手海運会社が通峡を停止するなど事実上の封鎖状態が続いており、原油価格の高騰や物流の混乱が世界経済に影響を及ぼしている。
声明の具体的な内容が不透明なだけに、今後の動向が国際社会の注目を集めることになる。