IOC、ベラルーシの国際大会参加制限を全面解除 ロシアは資格停止継続
要約
国際オリンピック委員会(IOC)は、2022年から続いていたベラルーシへの参加制限を全面的に解除しました。一方、ロシアについてはドーピング問題や国内委員会の資格停止を理由に制限が継続されます。
ベラルーシ、「中立選手」から国代表へ復帰
国際オリンピック委員会(IOC)は2026年5月7日、ベラルーシに対する国際大会参加制限の勧告を全面的に解除したと発表した。これにより、ベラルーシの選手は従来の「中立選手」としてではなく、国を代表する形での大会参加が可能となる。
IOCはベラルーシ・オリンピック委員会について「健全で、五輪憲章を順守している」と評価し、制限解除の判断に至った。2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、ベラルーシはロシアとともに国際大会への参加が制限されてきたが、今回の決定でベラルーシのみが制限から解放される形となった。
ロシアは制限継続、ドーピング問題も影響
一方、ロシアに対する参加制限の勧告は継続された。IOCはその理由として、ロシア・オリンピック委員会(ROC)の資格停止が続いていることに加え、ドーピング問題への懸念を挙げている。
ロシアの選手は、2024年のパリ五輪および2026年2月のミラノ・コルティナ冬季五輪において、侵攻を支持しないなどの条件を満たした場合に限り、「中立選手」として出場が認められてきた。しかし、国としての参加は引き続き認められていない状況である。
制限解除に至るまでの経緯
IOCは2022年2月のウクライナ侵攻を受け、ロシアおよびベラルーシの選手・関係者に対し、国際大会への参加を制限する勧告を発表した。その後、条件付きで中立選手としての個人参加を認める方針に転換し、2024年のパリ五輪、2026年2月のミラノ・コルティナ冬季五輪で中立選手の出場が実現した。
ウクライナ侵攻を受けた制限開始
IOCがロシア・ベラルーシの選手に対し、国際大会への参加制限を勧告。国旗や国歌の使用も禁止された。
パリ五輪で中立選手の出場容認
侵攻を支持しない、軍に所属していないなどの厳格な条件を満たした選手が、個人の中立選手として出場した。
ミラノ・コルティナ冬季五輪
冬季大会においてもパリ五輪と同様の基準が適用され、中立選手としての出場が認められた。
ベラルーシの制限を全面解除
IOCがベラルーシ・オリンピック委員会を健全と評価。ロシアとの処遇に差が生じる形での全面解除となった。
今回の決定により、ベラルーシとロシアの処遇には明確な差が生じることとなった。ロシアの制限が解除される具体的な条件や時期の見通しについては、現時点で明らかにされていない。