2026/5/12
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国際

ソウル飲酒運転で日本人母娘死傷、被告の30代男に懲役5年の実刑判決

要約

昨年11月にソウル・東大門付近で発生した飲酒運転事故に対し、ソウル中央地裁は被告の男に懲役5年の実刑判決を言い渡した。この事故では観光中の日本人女性が死亡し、同行していた娘も重傷を負っている。

ソウル実刑判決韓国飲酒運転

求刑7年に対し懲役5年、遺族の意向が減軽要因に

ソウル中央地方裁判所は12日、昨年11月にソウル・東大門(トンデムン)近くの横断歩道で飲酒運転により日本人の母娘を死傷させた30代の被告の男に対し、危険運転致死傷罪などで懲役5年の実刑判決を言い渡した。検察側は懲役7年を求刑していたが、判決では遺族が処罰を望んでいない点が減軽の考慮要因として挙げられた。

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※画像はイメージです

裁判所は判決理由の中で「取り返しのつかない結果が生じた」と述べ、飲酒運転の重大性を指摘した。

焼酎3本を飲酒、免許取り消し基準を大幅に超過

事故は昨年11月2日夜に発生した。被告は事故当時、焼酎3本を飲酒しており、検出された血中アルコール濃度は免許取り消し基準値を大幅に超えていた。この事故により、50代の日本人女性が死亡し、同行していた30代の娘も6週間の重傷を負った。

韓国の大法院が定める危険運転致死罪の量刑基準では、悪質な場合に4~8年の範囲が示されている。今回の判決はこの量刑基準の範囲内に収まる形となった。

韓国メディアは今回の判決を受けて、飲酒運転に対する厳罰化を求める社会的な声が再び高まっていると報じている。韓国では2018年に罰則強化が進められたが、実刑判決の量刑が低いことへの批判も根強く、今回の事件を契機に議論が活発化する可能性がある。