中国国家統計局は5月18日、2026年4月の工業生産が前年同月比4.1%増だったと発表した。3月の5.7%増から1.6ポイント鈍化し、成長ペースの減速が鮮明となった。リチウムイオン電池をはじめとする輸出向け製品の生産は引き続き好調だったものの、内需不足が全体の伸びを押し下げた。\n\n※画像はイメージです\n\n## ハイテク製品は高い伸び率を維持\n\n品目別にみると、輸出競争力のあるハイテク分野が際立った伸びを示した。3Dプリンター設備は前年同月比50.9%増、リチウムイオン電池は36.0%増、工業用ロボットは25.7%増と、いずれも高い成長率を記録している。\n\n
\n\n電気自動車(EV)の普及を背景に、中国はリチウムイオン電池分野で世界的なシェアを握っており、輸出向け生産が工業全体を下支えする構図が続いている。\n\n## 内需低迷が成長の足かせに\n\n一方、全体の伸び率が大きく鈍化した背景には、国内需要の弱さがある。中国政府は輸出依存から内需主導型経済への転換を掲げてきたが、国内の消費や投資の勢いは依然として力強さを欠いている。輸出関連の生産が堅調でも、内需の停滞が全体の成長率を押し下げる構造的な課題が改めて浮き彫りとなった格好だ。\n\n今回の統計は、中国経済が外需頼みの成長を続ける一方、国内経済の回復が道半ばであることを示している。今後の消費動向や投資の推移が、工業生産の持ち直しの鍵を握ることになる。