2026/5/20
nippon-post.com
経済

JR東日本と西武鉄道、2029年3月から武蔵野線・池袋線で初の臨時直通運転へ

要約

JR東日本と西武鉄道は19日、2029年3月よりJR武蔵野線と西武池袋線を結ぶ初の臨時直通運転を開始すると発表しました。新秋津駅と所沢駅の連絡線を活用し、観光地へのアクセス向上や駅間の乗り換え環境改善も進められます。

JR東日本武蔵野線池袋線直通運転西武鉄道

JR東日本と西武鉄道は19日、JR武蔵野線と西武池袋線を接続する連絡線を活用し、2029年3月から臨時列車の直通運転を開始すると発表した。両社間での直通運転は初めての試みで、観光向けの利用を想定している。

Business analytics
※画像はイメージです

連絡線を旅客輸送に初活用

今回の直通運転では、JR武蔵野線の新秋津駅と西武池袋線の所沢駅を結ぶ連絡線を活用する。この連絡線はこれまで主に車両の搬出入や検査時に使用されてきたが、旅客列車の運行に用いるのは初めてとなる。

両社は沿線の観光地やイベント会場を直接結ぶことで、新たな人の流れを生み出すことを目指している。JR東日本側は小田原・湘南エリアや房総エリア、東京ディズニーリゾートなどを、西武鉄道側は秩父エリアやベルーナドームなどを想定している。

乗り換え環境の改善も

今回の合意には、新秋津駅(JR武蔵野線)と秋津駅(西武池袋線)の間の乗換通路整備も含まれている。現在、両駅間は約400m離れており、移動に約8分を要する。歩車分離されていない道路を通る必要があり、雨天時や通勤時間帯の混雑が課題となっていた。全天候型バリアフリールートの整備により、乗換の利便性と安全性の向上が見込まれる。

特別仕様の車両を導入予定

直通運転には、西武鉄道10000系「ニューレッドアロー」をリニューアルした車両をベースに、JR線への乗り入れに必要な改造を施した車両が導入される予定だ。半個室やソファ席を備えた特別感のある客室が設けられ、移動そのものを楽しめるサービスの提供を目指す。

具体的な運行区間の詳細や運行頻度、ダイヤについては今後発表される見通しである。鉄道事業者間の連携強化が進む中、JRと大手私鉄による新たな直通運転の事例として注目を集めそうだ。