2026/5/20
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経済

日清オイリオ、業務用食用油5商品を7月から販売停止 中東情勢で包材調達困難に

要約

日清オイリオグループは、中東情勢の影響でパッケージ材料の調達が困難になったとして、業務用食用油5商品の販売を7月から一時停止する。対象は8kgのバッグ・イン・ボックス形式の商品で、販売再開の時期は未定となっている。

サプライチェーン中東情勢値上げ日清オイリオ食料

日清オイリオグループが、外食や小売企業向けの業務用食用油5商品の販売を一時停止することがわかった。中東情勢の影響により、商品の包材(パッケージ材料)の調達が困難になったことが理由で、7月の出荷分から停止する。販売再開の時期は未定としている。

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※画像はイメージです

8kg・BIB形式の業務用商品が対象

販売停止の対象となるのは、容量8kgのBIB(バッグ・イン・ボックス)形式の業務用食用油5商品である。BIBは段ボール箱の中に袋を収めた包装形式で、業務用として外食チェーンや小売企業などで広く使用されている。

日清オイリオグループは、中東情勢の悪化に伴い、これらの商品に使用する包材の安定的な調達が困難になったと説明している。原油価格の高騰がプラスチックなど石油由来の包装資材の供給に影響を及ぼしているとみられる。

食品業界に広がるサプライチェーンへの影響

食用油業界では、円安や物流費、資材費の高騰に加え、中東情勢による原油価格の急騰が重なり、今年に入ってから複数回の価格改定が行われてきた。日清オイリオグループも6月1日納入分から家庭用・業務用食用油などの価格改定を実施すると発表しており、一部商品では最大21%の値上げとなる。

今回の販売停止は、価格転嫁にとどまらず、商品そのものの供給に支障をきたす事態に発展したことを意味する。包材の調達難は食用油に限らず、弁当用包材やビニール手袋など幅広い分野で報告されており、外食産業を含む食品業界全体のサプライチェーンに影響が広がっている。

販売再開は見通せず

日清オイリオグループは販売再開の具体的な時期を明らかにしていない。中東情勢の先行きが不透明な中、包材の調達状況がいつ改善するかは予測が難しい状況にある。

同社は1907年創業の大手製油会社で、日清サラダ油などで知られる植物油の国内大手メーカーである。業務用商品の供給停止は、取引先の外食・小売企業の事業運営にも影響を及ぼす可能性がある。