木原官房長官、王毅外相の「植民地化の野心」発言を「事実に反する」と批判
要約
中国の王毅外相が高市首相の台湾有事答弁を「植民地化の野心」と批判したことに対し、木原官房長官は「事実に反し、根拠に欠ける」と反論。日本政府は外交ルートでの申し入れと会見での公式見解表明で対応した。
木原官房長官「事実に反し、根拠に欠ける」
木原稔官房長官は2月16日の記者会見で、中国の王毅外相がミュンヘン安全保障会議で行った対日批判について「事実に反し、根拠に欠けるものだ」と厳しく反論した。
王毅外相は2月14日、ドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議において「日本は台湾への侵略と植民地化の野心をいまだに抱いている」と主張し、高市早苗首相が2025年11月に行った台湾有事に関する国会答弁を批判した。
これに対し、日本政府は翌15日に外交ルートを通じて中国側に厳格な申し入れを行っている。また、茂木敏充外相がミュンヘン安全保障会議の場で王毅外相に直接反論した。
「戦後日本の貢献は国際社会で広く知られている」
木原官房長官は会見で、王毅外相の主張に対し「戦後日本の国際社会の平和と安定に対する一貫した貢献は、国際社会で広く知られている」と強調した。
日本の防衛力強化については「厳しさを増す安全保障環境に対するものであり特定の第三国を対象としたものではない」との立場を示した。
台湾問題に関しては「対話により平和的に解決されることを期待する立場にも変更はない」と従来の方針を改めて表明した。
「不透明な軍事力の拡張」に反対の姿勢
さらに木原官房長官は「国際社会には不透明な軍事力の拡張を長年にわたって続け、力または威圧による一方的な現状変更の試みを継続的に強化している国もある」と指摘し、「日本はこうした動きに反対し、一線を画している」と述べた。
高市首相が台湾有事に関する国会答弁
衆議院予算委員会で「台湾有事は日本の存立危機事態になり得る」と答弁。従来の戦略的あいまい性を打ち破る発言として中国側が強く反発するきっかけとなった。
王毅外相がミュンヘン安保会議で対日批判
ドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議で「日本は台湾への侵略と植民地化の野心をいまだに抱いている」と高市首相の答弁を名指しで批判。茂木外相がその場で反論した。
日本政府が外交ルートで中国に申し入れ
王毅外相の発言を受け、日本政府が外交ルートを通じて中国側に厳格な申し入れを実施。公式な外交チャンネルで抗議の意思を伝達した。
木原官房長官が記者会見で反論
木原官房長官が記者会見で「事実に反し、根拠に欠ける」と述べ、戦後日本の国際貢献と平和的立場を改めて強調。日本政府の公式見解として王毅発言を否定した。
日本政府は、ミュンヘン安全保障会議での茂木外相による直接反論、外交ルートでの申し入れ、そして官房長官会見での公式見解表明と、複数の手段で中国側の主張に反論する姿勢を鮮明にした。