2026/4/1
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政治

青森・藤崎町長が公選法違反で略式起訴、罰金50万円と公民権停止5年で辞職表明

要約

参院選で町職員ら66人に投票依頼メールを送った平田博幸町長が略式命令を受け、4期目途中での辞職を決断。24日の臨時議会で正式決定の見通しで、50日以内に町長選が行われる。

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略式起訴翌日に辞職表明

青森県藤崎町の平田博幸町長(68)が2月17日、同町内で記者会見を開き、町長を辞職する意向を表明した。平田町長は前日の16日、昨夏の参院選をめぐる公職選挙法違反(事前運動・公務員の地位利用・法定外文書頒布)の罪で略式起訴され、罰金50万円の略式命令を受けていた。罰金は同日中に納付済みで、5年間の公民権停止も科された。

平田町長は同日、町議会の奈良完治議長に対し、2月24日付の辞職願を提出した。24日に臨時町議会が開かれ、辞職が正式に決定する見通しである。

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※画像はイメージです

職員66人に投票依頼メール

起訴状によると、平田町長は2024年6月11日から7月19日にかけての参院選期間中、藤崎町職員や県内有権者ら66人に対し、自民党・公明党候補への投票を依頼するメールなどを送付した。平田町長自身は「800人近くに送った」と申告しており、起訴状に記載された66人との間に開きがある。

平田町長は2024年10月に公職選挙法違反の疑いで書類送検されていた。

過去の取材に対し、平田町長は投票呼びかけの理由について「(当時の)自公政権に少しでも安定してほしいと、わらにもすがる思いだった」と語っていた。

「道義的責任を感じている」

記者会見で平田町長は「道義的責任を感じている」と謝罪し、「公職の立場にありながら、公職選挙法をまず確認しなかったことが一番。猛省している」と述べた。

辞職のタイミングについては「すぐにでも町長を投げ出して辞意を表明したかったのが本音。しかし、審判を受けて町長になった。途中で自分の職を投げ出すのは無責任という思いから今まで続けてきた」と説明。「議員、職員、そして全ての町民には深くおわびをするしかない」と語った。

後任選挙は50日以内に実施

平田町長は2011年に初当選し、現在4期目の任期途中での辞職となる。辞職後の職務代理者は三上孝之副町長が務め、50日以内に町長選が行われる。

平田町長は「私が去った後、若いリーダーが選ばれ、新しい船出ができるように見守りたい」と述べた。

  1. 平田町長が初当選

    藤崎町長に初当選し、以後4期目の任期途中に辞職することとなった

  2. 参院選で投票依頼メール送付

    町職員や県内有権者ら66人(自己申告では約800人)に自民・公明候補への投票を依頼

  3. 書類送検

    公職選挙法違反(事前運動・地位利用・法定外文書頒布)の疑いで捜査機関に送致

  4. 略式起訴・罰金50万円

    略式命令により罰金50万円が科され、5年間の公民権停止。罰金は同日納付

  5. 辞職意向を表明

    記者会見で辞職を表明し、24日付の辞職願を町議会議長に提出

  6. 臨時町議会で辞職決定へ

    辞職正式決定の見通し。その後50日以内に町長選が実施される